研究課題/領域番号 |
02F00748
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授
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研究分担者 |
PESCHANSKI Frederic 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 動的分散言語 / 非同期通信 / コンポーネント / モバイルエージェント / Scope言語 / Cometランタイムシステム / マルチキャスト |
研究概要 |
本研究の第一の研究成果は移動可能ソフトウェアの形式的扱いに関係している。本研究ではモバイルエージェントシステムを理解するための新しいモデルであるinteraction spacesを開発した。本研究ではまず、移動する実体の外から移動に関する決定が下されるobjective mobilityに関連する問題を扱った。さらに、エージェントの移動(マイグレーション)とリンクの移動(チャネルの移動)を議論した。その方式には、他にも、エージェントが展開するコンテキストの幾何学的特徴を利用しているという新規性を持つ。その環境はエージェントが行き来できるオープンな分散システムである。それは大域的な時計がなく、障害が起こりうるという意味で分散システムである。現在の努力は主にinteraction spacesのための健全で簡潔な障害モデルの開発に注がれている。この部分の成果に関しては完全な技術報告が準備されている。 本研究の第二の研究成果は、interaction spacesの形式的モデルを実用的な形にしたことである。我々はプログラミング言語MobileScopeを設計・実装した。それは動的適応に関する研究代表者の博士論文研究の拡張である。この言語はinteraction spacesの特徴であるobjective migrationとチャネルの移動を実装している。最近、MobileScope言語の実行時インフラであるCometミドルウェアをPDA (Sharp Zaurus)に移植した。本科学研究費補助金により、デスクトップ、ラップトップ、Zaurus PDAの無線インフラの上で実験を行うことができた。このプロジェクトは増山隆の修士論文に詳しく記述されている。この実際的な実験結果を述べた論文は国際ジャーナルに投稿することを提案されている。 研究代表者のポストドクター研究の最終部分における主な焦点は、この実り多い研究経験から得られた研究成果の発表である。
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