研究課題/領域番号 |
02J00284
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古久保 真実 北海道大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 医療サービス / 医療システム / 地域医療 / 病院成熟度モデル / BSC / CMMI / JCQHC / 医療システム評価 / 実態調査 |
研究概要 |
本研究では、「医療サービスの質と効率性を考慮した医療システムの評価手法の提案」を目的としている。現状の医療システム改善のためには、組織的かつ継続的な改革が必要である。つまり、各施設が改善のビジョンをもち、そのビジョンに沿った改善計画を立て(Plan)、計画を実施し(Do)、さらに改善の評価をし(Check)、課題となる点を解決し(Action)、さらに次のステップに進んでいくというPDCAサイクルを推進することにあたる。 本研究は、地域医療システムにおける医療サービスのPDCAサイクルにおいて、PlanとCheckを担う病院成熟度モデル(MMHF)の構築を行い、適用・検証し、有効性を示した。MMHFの構築においては、改善のビジョンを定め、組織全体の改善プランを立てる際に利用されるBSCと組織の管理体制を段階的に評価する際に利用されるCMMIのフレームワークと、日本の病院の10分の1以上が認定を受けている日本医療機能評価機構(JCQHC)の評価項目を利用している。MMHFでは「患者を主体とした、質のよい医療サービスの効率的な提供を行うための地域医療システムの整備」を共通のビジョンとして掲げ、JCQHCの評価項目をBSCの4つの視点から項目間の関係と全体の改善の流れを整理し、CMMIの成熟度レベルを利用することで対象施設の改善達成度を段階的に評価できるようにしている。 構築したMMHFの適用・検証に関しては、MMHFの利用手順を詳細に示し、その手順に従って平成15年度現在のJCQHC評価項目で認定を受けている医療施設を対象に、利用者が対象医療施設の現状(Check)と次に目指すべき改善点(Plan)を明確に知ることができることを示している。 これを国際会議で発表し、さらに論文として2編を日本医療情報学会に投稿中である
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