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ベンタムの功利主義的民主主義モデルの研究とその現代的意義の検討

研究課題

研究課題/領域番号 02J00756
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 倫理学
研究機関東京大学 (2003)
京都大学 (2002)

研究代表者

児玉 聡  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードジェレミー・ベンタム / 功利主義 / 公共精神 / 医療資源の配分 / 臓器移植 / 自由主義 / 寛容論 / 多数者の専制 / ボクシング存廃論 / 性教育 / 安楽死
研究概要

今年度は、ジェレミー・ベンタムの功利主義に基づく政治思想を中心に研究し、それを口頭で発表したものをベースにした論文を現在校正中である(『公共性の哲学を学ぶ人のために』に収録)。また、功利主義的立場から生命倫理における臓器移植の問題について学会発表を行ない、発表に基づいた論文を現在執筆中である。
1.ベンタムの政治思想に関しては、口頭発表に基づき、「何のための政治参加か--19世紀英国の政治哲学に即して--」という論文を現在校正中である。これは、ベンタムやジェームズ・ミル、ジョン・ステュアート・ミルの政治思想をもとにして、デモクラシーにおける二つの政治観(経済学的な理解と、参加や討議を通じた公共心の育成を強調する理解)を対比的に描き出し、政治参加における公共精神の役割を検討するものである。
2.ベンタムの功利主義思想の応用として、生命倫理学の分野で、「慢性的な臓器不足問題についてのささやかな提案」という口頭発表を学会で行なった。これは、富の再配分の問題に関するベンタムの議論を参考にして、現在見直しが喫緊の課題となっている脳死・臓器移植法に関する提案を行なうものである。とくに、今日の英米圏で問題になっている限定的市場化や臓器提供の義務化の議論を検討し、提供臓器の慢性的不足を解決するために提案されている臓器移植に関する推定同意制、報償制度、市場化、義務化の持つ倫理的問題について、比較検討を行なった。現在、この発表に基づいた論文を執筆中である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 児玉聡: "公共性の哲学を学ぶ人のために(安彦一恵・谷本光男編)"世界思想社(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉 聡: "功利主義による寛容の基礎づけ-ベンタムの同性愛寛容論を手がかりにして"倫理学年報. 第52集. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉 聡: "ボクシング存廃論の再検討-ボクシングと自由主義の限界"生命・環境・科学技術倫理研究. 8. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉 聡: "倫理学的視点から見た性教育の問題点"FINE(情報倫理の構築)ニューズレター. 13. (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉 聡: "ピーター・シンガー「Ms Bとダイアン・プリティ:コメント」、ジョン・キーオン「Ms Bの事件:自殺のすべり坂か?」"FINE(情報倫理の構築)ニューズレター. 14. (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2024-03-26  

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