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促進酸化処理法による下水二次処理水中の環境ホルモン等新種有害物質処理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02J01086
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 土木環境システム
研究機関京都大学

研究代表者

小坂 浩司  京都大学, 地球環境学堂, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード促進酸化処理法 / オゾン / ヒドロキシルラジカル / フタル酸ジ-n-ブチル / 17β-エストラジオール / 下水二次処理水
研究概要

オゾンを用いた促進酸化処理法では、有機化合物はオゾン、あるいはヒドロキシルラジカル(HO・)によって分解される。本研究では、まず、環境ホルモン様物質のうち、プラスチック添加剤の一種であるフタル酸ジ-n-ブチル(DBP)と、天然エストロジェンである17β-エストラジオール(E2)について、オゾンおよびHO・に対する反応速度定数を測定した。DBPのオゾンとHO・との反応速度定数はそれぞれ<0.21/(M・s)および5.3(±0.4)x10^9 1/(M・s)で、DBPはHO・によって分解されることがわかった(HO・との反応速度定数はDBP-d_4に対しての値)。一方、E2のオゾンとの反応速度定数は7.1(±2.5)x10^4(非解離型)、1.3(±0.2)x10^9(解離型)1/(M・s)、HO・との反応速度定数は9.2(±0.8)x10^9 1/(M・s)(非解離型)であり、通常の処理水のpH範囲ではE2はオゾンによって速やかに分解されることが示された。
次に、2種の下水二次処理水にDBP-d_4を添加し、オゾン/過酸化水素処理によるDBP-d_4の分解に対する下水二次処理水中の溶存有機物質の影響について検討した。その分解速度はオゾン初期濃度や過酸化水素添加量によって異なったが(DBP-d_4初期濃度:0.03〜0.14μmol/mgC(溶存有機物質のDOCあたり))、それぞれ4〜34μmol/mgCおよび14〜36μmol/mgCの場合、DBP-d_4の分解は残存率で評価でき、かつ、オゾン消費量と関係していることが示された。オゾン消費量が7μmol/mgC程度までの範囲では、DBP-d_4はほとんど分解されず、7μmol/mgC以上になると、オゾン消費量に対して指数関数的に減少した。2種の下水二次処理水について90%分解に必要なオゾン消費量は、22〜23μmol/mgCであった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小坂 浩司: "フタル酸-n-ブチルおよび17β-エストラジオールのオゾン、ヒドロキシルラジカルとの反応速度定数の測定"水環境学会誌.

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2024-03-26  

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