• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

根端分裂組織の維持機構における解析

研究課題

研究課題/領域番号 02J01837
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物生理
研究機関京都大学

研究代表者

植田 美那子  京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシロイヌナズナ / 根端分裂組織 / 静止中心 / プロテアソーム
研究概要

シロイヌナズナのhalted root (hlr)突然変異体を用いて、根端分裂組織の維持機構について研究した。根端分裂組織に特徴的な細胞群である静止中心に対する分子マーカーを用い、胚発生過程と後胚発生過程(発芽後)における静止中心の性質を判定したところ、hlr突然変異体では胚発生過程に静止中心が形成されるものの、発芽直後から正常な静止中心が失われることが判明した。また、発芽後のhlr突然変異体の根端では細胞分裂パターンが異常になっていた。そこで、根端分裂組織の維持においてHLR遺伝子を必要とする組織を特定するために、静止中心を含む組織と含まない組織でHLR遺伝子を発現させた。その結果、静止中心を含む組織で発現させた場合にのみ、静止中心や細胞分裂パターンの異常が相補されることが明らかになった。HLR遺伝子はタンパク質分解に関わるプロテアソームのサブユニットをコードすることから、発芽後の根端分裂組織における静止中心の維持と細胞分裂パターンの制御には、静止中心におけるタンパク質分解制御が重要であることが示された。
また、本研究では、シロイヌナズナに一つ存在したHLR遺伝子の相同遺伝子であるHLR-LIKE PROTEIN (HLP)遺伝子についても同様の解析をおこない、HLR遺伝子とHLP遺伝子が高等植物の発生に果たす役割の差異についても研究した。HLP遺伝子を欠損した突然変異体の単離とその表現型解析、および両遺伝子の発現解析と機能解析をおこなった結果、HLR遺伝子とHLP遺伝子はともに植物の発生に寄与するが、発芽後の根端分裂組織の維持においては、HLP遺伝子ではなくHLR遺伝子が必須であることを明らかにした。現在は、この成果をまとめた論文を執筆中である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 2002 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Stepwise understanding of root development2005

    • 著者名/発表者名
      植田美那子, 木村(越野)泰裕, 岡田清孝
    • 雑誌名

      Current Opinion in Plant Biology 第8巻第1号

      ページ: 71-76

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] The HALTED ROOT gene encoding the 26S proteasome subunit RPT2a is essential for the maintenance of Arabidopsis meristems2004

    • 著者名/発表者名
      植田美那子
    • 雑誌名

      Development 131

      ページ: 2101-2111

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 根端分裂組織-根端分裂組織の維持に関わる制御因子2002

    • 著者名/発表者名
      松井啓祐, 植田美那子, 岡田清孝
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素増刊 植物の形づくり 第47巻第12号

      ページ: 1530-1534

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 植田美那子: "The HALTED ROOT (HLR) gene encoding the 26S proteasome subunit AtRPT2a is essential for the maintenance of Arabidopsis meristems"Development. 131. 2101-2111 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 松井啓祐, 植田美那子, 岡田清孝: "根端分裂組織-根端分裂組織の維持に関わる制御因子"蛋白質核酸酵素増刊 植物の形づくり. 第47巻第12号. 1530-1534 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi