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関係性に基づく権利と責任の理論

研究課題

研究課題/領域番号 02J02617
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 基礎法学
研究機関千葉大学

研究代表者

野崎 亜紀子  千葉大学, 法経学部, 特別研究員(PD) (50382370)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード重篤な疾患 / 新生児 / ガイドライン / 自己決定権 / プライバシー権 / 法学教育 / 重症障害新生児 / 治療停止と制限 / 関係性の権利と責任
研究概要

本年度は、昨年度来研究協力員として取り組んできた、厚生労働省・成育医療研究委託事業研究「重症障害新生児医療のガイドラインに関する研究」をとりまとめ、「重篤な疾患を持つ新生児の医療をめぐる話し合いのガイドライン」の作成に従事した。研究課題である「関係性の権利と責任」という観点から、話し合いというプロセスの中で複数当事者の権利と責任を明らかにする可能性について検討を重ねた。社会学、倫理学、医学その他の専門家とともに、メーリングリスト上では1000通を越えるメールで意見交換を行い、月1回以上のミーティング、第39回日本新生児学会、第48回日本未熟児新生児学会、第15回生命倫理学会、及び東京女子医大での公開シンポジウム等で検討を重ね、公表するに至った。その成果は報告書として今年度末までに公表される。
また、ガイドラインの検討と平行して、法哲学的に理論的観点からさらに関係性の権利と責任の理論構築へ向けて、従来の自己決定権理解の偏向について、米国判例における自己決定概念の生成、換言すればプライバシー権の派生的権利としての自己決定権生成の歩みを検討し、分析した。その成果は、10月24・25日に明治大学で行われた「比較家族学会」での報告に表れている。
さらに、関係性の権利と責任の理論を提示するに当たっての主体として、どのような主体を措定すべきかについて、検討した。これは、現在行われようとしている司法制度改革における非専門家に対する法学教育のあり方とも連動する。非専門家に対する法学教育の試みとして、初等・中等教育における法学教育の実践をいくつか行った。その成果は「法学教育--米国における法教育教科書から見た-考察・プライバシーを題材として--」、及び「初・中等教育における法学教育--プライバシーを教える--」に記されている。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 野崎 亜紀子: "法学教育--米国における法教育教科書から見た-考察・プライバシーを題材として--"小・中学校における法学的マインドの育成に関する理論的・実践的研究. 176-182 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 野崎 亜紀子: "初・中等教育における法学教育--プライバシーを考える--"法と道徳の相互浸透. 30-39 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 野崎亜紀子: "重症新生児の集中治療に関するウィスコンシン・ガイドラインの検討"生命・環境・科学技術研究VII-2. VII-2. 229-239 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 野崎亜紀子: "ルールとしてのガイドラインと意義と機能"重症新生児の治療停止および制限に関する倫理的・法的・社会的・心理的問題. 27-31 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 野崎亜紀子: "特別ケア育児室における道徳的倫理的ジレンマ ダフR.Sほか(1973年)"重症新生児の治療停止および制限に関する倫理的・法的・社会的・心理的問題. 33-37 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 野崎亜紀子: "超未熟児のための治療選択-国際的視点 デ・ル-R.ほか(2000年)"重症新生児の治療停止および制限に関する倫理的・法的・社会的・心理的問題. 102-105 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 野崎亜紀子: "新生児集中ケアについての責任を伴う利用のためのガイドラインウィスコンシン周産期ケア研究会・ローレンス大学医療倫理学プロジェクト(1997年)"重症新生児の治療停止および制限に関する倫理的・法的・社会的・心理的問題. 138-144 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2024-03-26  

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