研究課題/領域番号 |
02J04011
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 基礎生物学研究所 (2004) 岡崎国立共同研究機構 (2002-2003) |
研究代表者 |
二藤 和昌 基礎生物学研究所, 高次細胞機構研究部門, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ペルオキシソーム / シロイヌナズナ / RNAi / タンパク質輸送 / 脂肪酸代謝 / 光呼吸 / ペルオキシン / PEX / オルガネラ分化 / GFP / トランスジェニック植物 / タンパク質間相互作用 / タンパク質分解系 / RING finger / two-hybrid screening |
研究概要 |
シロイヌナズナゲノムには、ペルオキシソーム形成因子のPEX遺伝子が15種21個存在すると予測されている。私は、RNAiを用いてPEX遺伝子の発現を低下させた植物体(iPEX line)を作出し、その表現型から各PEXの機能同定を進めている。前年度までにT1植物体の作出を完了し、その表現型からペルオキシソームのマトリクスタンパク質が輸送に欠損が生じるライン(iPEX1、2、4、6、10、12、13)とペルオキシソームの形態に異常が生じるライン(iPEx3.1、3.2、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、16、19.1、19.2)に分類した。 そこで今年度はT2植物体を作出し、これらの表現型が次世代に遺伝することを確認した。また、これらのラインにおけるPEX遺伝子の発現を定量した。その結果、iPEX lineのPEX遺伝子発現は野性型に比べて10〜50%に低下していた。さらにiPEX lineにおけるペルオキシソームの脂肪酸代謝活性を検定するため、それぞれのラインの2,4-DB耐性と発芽時におけるショ糖要求性を調べた。その結果、これらのラインでは2.4-DBに耐性を示し、発芽に際してショ糖を要求することが明らかになった。これは、ペルオキシソームの脂肪酸代謝活性が低下していることを示している。(以上の結果をまとめ論文投稿中。) 一方でiPEX10は、同じグループに分類される他のラインとは異なる表現型を示したため、注目して解析を進めている。その表現とは、1)本葉が部分的に壊死すること、2)優性不稔の表現を示すことである。詳細な表現型解析の結果、iPEX10では葯の開裂時期が開花と同調しないために不稔の表現を示すことがわかった。今後、PEX10とこれらの特徴的な表現型との関連をより詳細に解析していく。
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