研究課題/領域番号 |
02J04276
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2004) 高エネルギー加速器研究機構 (2002-2003) |
研究代表者 |
佐々木 健志 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ハイパー核 / 弱相互作用 / クォーク模型 |
研究概要 |
本年度は主にハイパー核の弱崩壊相互作用の研究を中心に計算を行ってきた。 弱崩壊相互作用について、これまで計算してきたクォーク自由度を考慮した相互作用に加え、バリオン間のσ中間子交換の寄与を考慮し、これらを組み合わせる事により、現在発表されている全ての実験値を再現する事に成功した。特に、この分野で非常に問題視されてきたn/P比の問題と放出陽子の非対称度の問題を解決できたという点で大きな成果をあげる事が出来たと考えている。 また、この相互作用におけるΔI=1/2則の破れについても議論してきた。ΔI=1/2則とσ中間子の寄与は密接に関連している事が知られており、実際、K→2πの崩壊におけるΔI=1/2振幅の増大がσの寄与によりもたらされる事が指摘されている。ハイパー核の非中間子弱崩壊においても、σ中間子の寄与を加える事によりΔI=1/2の振幅を増大させる効果がある事が知られていた。しかし、本研究によりσ中間子交換の寄与を考慮しても、非中間子弱崩壊におけるΔI=1/2則は大きく破れている可能性があるという事が予言された。また、この法則の破れを通じて、バリオン間に働く弱相互作用におけるクォーク自由度の果たす役割を見ることができる事も同時に指摘した。 このようにハイパー核の非中間子弱崩壊の実験値を再現するためにはバリオン間のクォーク自由度の果たす役割が非常に重要であり、また、そのような自由度がΔI=1/2則という実験的経験則の破れを通じて見ることができる可能性を指摘できたという点で成果をあげることが出来たと考えている。
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