研究課題/領域番号 |
02J07238
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中澤 敬信 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | NMDA受容体 / Src型チロシンキナーゼ / シナプス可塑性 / ノックインマウス / amygdala / NR2B |
研究概要 |
NMDA受容体は記憶・学習との関連が示唆されている長期増強(以下LTP)といったシナプス可塑性に重要な役割を果たしている。また、NMDA受容体のSrc型チロシンキナーゼによるリン酸化は、NMDA受容体の機能の調節に重要な役割を果たしていることが示唆されているが、その生理的意義の実証、及び分子レベルでの裏付けはほとんどなされていない。これまでの研究で、NMDA受容体NR2BサブユニットのSrc型キナーゼによる主要なリン酸化残基としてTyr1472を同定し、海馬CA1領域のLTP誘導に伴い、Tyr1472のリン酸化レベルが顕著に充進することを明らかにしてきた。また、Tyr1472をフェニルアラニンに置換し、Tyr1472がリン酸化を受けなくなった形のNR2Bを発現するY1472Fノックインマウスを独自に作製した。前年度から、電気生理学的解析、行動学的解析を用いて、上記ノックインマウスの解析を行ってきたが本年度はそれをさらに発展させ以下の結果を得た。 1 ノックインマウスにおけるエタノール感受性を見出した。 2 ノックインマウスではシナプス上でのNMDA受容体の局在に異常が見られた。 3 ノックインマウスではNMDA受容体複合体の構成分子に異常が見られた。 以上の結果からNR2BのTry-1472のリン酸化はNMDA受容体のシナプス上での局在を規定しており、さらにそれを通じて、脳高次機能を制御している可能性が示唆された。
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