研究課題/領域番号 |
02J07731
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大沼 圭 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | CD26 / dipeptidyl peptidase IV / 抗体療法 / 臍帯血移植 / lipid raft / mannose 6-phosphate / insulin-like growth factor II Receptor |
研究概要 |
1.CD26抗体によるT細胞の抑制機構の検討と抗体療法の開発: CD26陽性がん細胞に対する効果 組み換えCD26をexogenousに投与すると、がん細胞のtopoisomerase II(topoII)の発現が誘導され、topoII阻害性の抗がん剤doxorubicinやetoposideの感受性を増強させる結果を得た。この効果にはCD26のdipeptidyl peptidase IV(DPPIV)活性が関与していることが示された。 2.臍帯血移植の治療成績と臨床評価の解析: (1)臨床成績の評価 これまで本邦で行われた470例の非血縁者間臍帯血移植の治療成績を解析した結果、臍帯血移植ではHLA2座不一致でも、HLA完全一致の骨髄移植と同等の治療成績および移植片対宿主病の発症率であるとが明かとなった。また、難治性の白血病に対しては2回の造血細胞移植が行われているが、非血縁臍帯血をドナーとした場合でも、HLA完全一致の骨髄移植と同等の治療成績および移植片対宿主病の発症率であるとが明かとなった。治療成績のさらなる向上のためには、移植後の免疫異常の是正の必要性が示唆された。 (2)臍帯血リンパ球機能の解析 臍帯血T細胞における細胞膜の脂質ラフト分画を検討したところ、共刺激分子であるCD26はラフト内には存在せず、ラフト外でCD45RA分子と会合することが明かとなった。このために、臍帯血T細胞の活性が、成人末梢血T細胞より低いことが示された。
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