• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

概日時計分子メカニズムの分子細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02J20020
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 医化学一般
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

明石 真  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 神経科学部門, 特別研究員(SPD)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード概日リズム / 核内受容体 / 転写 / 時計遺伝子 / BMAL1 / 遺伝子発現 / ROR alpha
研究概要

概日リズムは、転写因子であるBMAL1とCLOCKのヘテロ二量体がPeriodとCryptochromeの転写を活性化し、転写翻訳きれたPERIODとCRYPTOCHROMEがBMAL1とCLOCKの転写活性を抑制するという転写のネガティブフィードバックループによって形成されると考えられている。一方、BMAL1自身もその遺伝子発現において概日変動が見出されており、これは核内受容体であるRev-erbalphaによって制御される事が示唆されている。Rev-erbのDNA結合配列と別の核内受容体であるRORのDNA結合配列において相同性が高い事から、RORがREと拮抗して働くBMAL1の転写活性化因子であることが予想された。我々は、ドミナントネガティブ型のRORalphaを過剰発現すると、BMAL1の概日遺伝子発現が強力に抑制される事を発見した。さらに、RORalphaによる転写活性化が直接BMAL1プロモーターに結合する事によって引き起こされる事を示した。また、内因性のRORalphaをアンチセンス発現やRNA干渉によってノックダウンすると、この際BMALIの概日遺伝子発現の振幅レベルが抑制されることを見出すことができた。さらに動物個体でRORalphaが概日時計において機能する事を確認するために、RORalphaの変異体マウスを用いて行動の概日リズムを測定したところ、行動リズムの周期が短くなる事が明らかになった。この変異体マウスの繊維芽細胞においてBMAL1の発現変動を調べた所、BMAL1の発現変動の振幅レベルが抑制される事も確認した。以上の事からRORalphaはBMAL1の転写を正に制御することによって、BMAL1の安定で健常な概日遺伝子発現を維持する因子であることが示された。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuchiya Y, Akashi M, Nishida E.: "Temperature compensation and temperature resetting of circadian rhythms in mammalian cultured fibroblasts"Genes Cells. 8(8). 713-720 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi