研究課題/領域番号 |
02J61403
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
横溝 智雅 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | GATA-1 / 転写因子 / 造血幹細胞 / ヘマンジオブラスト / Runx1 / GATA-2 / ノックアウトマウス |
研究概要 |
造血細胞の発生機序を明らかにすることを目的として、転写因子GATA-1の解析を中心に研究をすすめた。GATA-1は赤血球の最終分化に必要な因子として知られているが、血液細胞が初めて出現する胎生中期(胎生7.0日から7.5日)にも発現が確認されており、この発現が何を意味するのかについては詳しい解析がなされていない。我々は昨年、胎生7.5日目のGATA-1陽性細胞が、血液細胞(成体型血球)および血管内皮細胞への分化能を示すことを見いだした。これは胎生期のGATA-1陽性細胞が、血液細胞にも血管内皮細胞にも分化可能なヘマンジオブラスト様の性質を持つことを示唆している。この可能性についてさらに詳細に検討すべく、単一細胞培養系を起ち上げ解析をおこなった。GATA-1プロモーター制御下でGFPを発現するトランスジーンを持つマウスからGFP陽性細胞をFACSにより分取し、OP9ストローマ細胞と共培養をおこなったところ、1個のGFP/GATA-1陽性細胞から、血液細胞、血管内皮細胞が同時に出現した。また、この細胞は成体型血球産生能と同時に、胎仔型赤血球を作り出す能力も有しており、その活性は胎生7.5日目よりも胎生7.0日目に多く検出された。これらの結果は、胎仔型赤血球を含むすべての血球へと分化しうる能力を持つ"胎生期造血幹細胞"の存在を示唆しており、その発生・維持にGATA因子が深く関与している可能性を示している。
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