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海洋底生成過程に関する共同研究ー中央海嶺と背弧海盆ー

研究課題

研究課題/領域番号 03044041
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究機関東京大学

研究代表者

藤本 博巳  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)

藤本 博己  東京大学, 海洋研究所, 助教授

研究分担者 浦辺 徹郎  地質調査所, 主任研究官 (50107687)
DELANEY John  ワシントン大学, 海洋学部, 教授
藤井 直之  名古屋大学, 理学部, 教授 (60011631)
長尾 年恭  金沢大学, 理学部, 助手 (20183890)
平田 直  千葉大学, 理学部, 助教授 (90156670)
平林 順一  東京工業大学, 草津白根観測所, 助教授 (30114888)
島村 英紀  北海道大学, 理学部, 教授 (10011636)
伊勢崎 修弘  千葉大学, 理学部, 教授 (60107943)
DETRICK Robe  ロードアイランド大学, 海洋研究所, 教授
LANGMUIR Cha  ラモント地質学研究所, 教授
金沢 敏彦  東京大学, 理学部, 助教授 (30114698)
浜野 洋三  東京大学, 理学部, 教授 (90011709)
浦 環  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60111564)
山野 誠  東京大学, 地震研究所, 助手 (60191368)
笠原 順三  東京大学, 地震研究所, 助教授 (70012953)
藤井 敏嗣  東京大学, 地震研究所, 教授 (00092320)
木下 肇  東京大学, 地震研究所, 教授 (10110347)
蒲生 俊敬  東京大学, 海洋研究所, 助手 (70143550)
瀬川 爾朗  東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
玉木 賢策  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50188421)
BOUGAULT Hen  イフレメール, 主任研究員
CANN Johnson  リーズ大学, 地球科学, 教授
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード中央海嶺 / 背弧海盆 / 海洋底拡大 / マグマ / 熱水活動
研究概要

新しい海底調査技術を用いた海洋底拡大系の調査により、海洋底の生成過程は地球内部からの熱が集中的に散逸される過程であり、地球環境に比類無き影響を与えていることがわかってきた。本共同研究は、地理的条件から中央海嶺の研究を進めている欧米各国と、主として背弧海盆の研究を進めている日本とが協力して、中央海嶺及び背弧海盆のそれぞれにおける海洋底が生成される物理的・化学的過程とそれらの違いを明らかにすることを目的として、3年計画として申請された。
実際には単年度の計画として申請額の約3分の1が認められた。国際海嶺研究計画(InterRidge)が国際的にも国内的にもまだ準備段階であり、国際学術研究(共同研究)に対する最初の申請でもあり、まず1年間試行期間をおき、その経験を生かして本格的な共同研究を開始したほうがよいと判断されたためと考えられる。そこで本研究では、共同研究を開始するとともに、今後本格的に共同研究を進めていくための基盤作りを行うことを本年度の目的とすることにした。
まず海底拡大系の研究を本格的に進めるために、本研究グル-プが中心になり、国際海嶺研究計画、(InterRidge)の国内ワ-キンググル-プの体制を強化し、東大海洋研究所に事務局を置き、国内のニュ-スレタ-を発行することにした。1号(6頁)、2号(8頁)、3号(12頁)を発行し、拡大系の研究に関する内外の動向を紹介してきた。特に3号には、本研究に直接関係する報告が多く載せられている。
1994年から95年にかけて米国のRIDGE計画が中心になり中央海嶺活動の国際的な海底共同観測が計画されており、その具体的な計画を検討するためのワ-クショップが昨年11月に米国のシアトル市で開催された。これに金沢が参加し情報交換を行うとともに、海底における地球物理学的・測地学的な共同観測に向けた打合せを行った。
本年1月に米国のアリゾナ州ツ-ソン市で開催された海底拡大系におけるマグマの生成と熱水活動に関するRIDGE計画のワ-クショップに藤井(敏)・蒲生が参加し、中央海嶺系における最近の岩石学的・地球化学的な観測や、背弧拡大系の熱水活動の化学観測、島弧の火山活動等の研究成果について情報交換や、今後の計画に関する打ち合わせを行った。
本年3月に英国のヨ-ク市で開催される第2回InterRIDGE国際会議において、InterRidge計画が本格的に開始することが決議される予定である。この会議に藤本・玉木が出席し、海底拡大系の対する日本側の研究成果と今後の研究計画を紹介するとともに、各国の研究計画とのすり合わせを行い、共同のデ-タベ-スの作成や、海域調査における各種の研究協力などの計画立案を進め、海洋底生成過程に関する国際共同研究を進めていくための基盤作りを行う。
本年1月から3月にかけて、東大海洋研究所白鳳丸のKHー9ー1航海においてマリアナトラブおよびアユトラフにおける背弧拡大系の観測が行われた。中央海嶺系の海底構造調査を進めているLaura Kong博士をマリアナトラフの観測に招へいし、米国の研究者によるこれまでのマリアナトラフの調査結果と合わせて結果の解析を行い、この海域の海底拡大活動を明らかにした。この研究の速報は米国RIDGE計画のニュ-スレタ-Ridge Eventsに投稿中であり、第3巻、第1号に掲載の予定である。なお本共同研究では、Kong博士の乗船費用と東京における海底地震計調整のための滞在費を負担した。
3月23日には、東大海洋研究所でInterRidge(国際海嶺研究計画)のシンポジウムが開催され、拡大系の研究成果の報告と今後の研究の進め方に関する討議が行われる。平成5年には白鳳丸によるインド洋中央海嶺の観測航海も計画されており、国際的な研究協力により中央海嶺の研究を進めることをめざす国際学術研究も申請されている。平成3年度の共同研究の実行により、今後本格的に共同研究を推進していく準備ができた。

報告書

(1件)
  • 1991 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤本 博巳: "RIDGE/InterRidge計画における海底観測計画" 月刊海洋. 23. 462-468 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakai,H.,Gamo,T.,et al.: "Hydrothermal activity in the eastern Manus Basin,Bismarck Sea:A brief report of the Hakuho-maru cruise KH90-3,Leg2" Ridge Events. 2. 39-39 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kong,L.,et al.: "Segmentation of the Mariana Trough Back-arc spreading center at 18 N:KH92-1 cruise report" Ridge Events. 3. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fujimoto, H.: "Seafloor observation planned in RIDGE/InterRidge programs" Kaiyo Monthly. 23. 462-468 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakai, H., Gamo, T., et al.: "Hydrothermal activity in the eastern Manus Basin, Bismarck Sea : A brief report of the Hakuho-maru cruise KH90-3, Leg2" Ridge Events. 2. 39-39 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kong, L., et al.: "Segmentation of the Mariana Trough Back-arc spreading center at 18 N : KH92-1 cruise report" Ridge Events. 3. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2017-03-24  

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