研究分担者 |
B.J Watkins アラスカ大学地球物理研究所, 教授
J Rottger EISCAT科学協会, 本部長
A Egeland オスロー大学物理学教室, 教授
A Brekke トロムソ大学数理物理学研究所, 教授
国分 征 東京大学, 理学部, 教授 (00011502)
鶴田 浩一郎 宇宙科学研究所, 教授 (10013682)
平澤 威男 国立極地研究所, 教授 (30011571)
深尾 昌一郎 (深尾 省一郎) 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (30026249)
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (60212130)
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (00132712)
小口 高 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (40011457)
ROTTGER Jurgen Director ; Head Quarter, EISCAT Scientific Association
EGELAND Alv Professor ; Department of Physics, University of Oslo
BREKKE Asgeir Professor ; Institute of Mathematical and Physical Sciences, Univ. of Tromso
WATKINS Brenton Professor ; Geophysical Institute, University of Alaska
WATKINS B.T. アラスカ大学, 地球物理研究所, 教授
JONES T.B. レスター大学, 物理学教室, 教授
EGELAND A. オスロー大学, 物理学教室, 教授
BREKKE A. トロムソー大学, 数理物理学研究所, 教授
|
研究概要 |
標記の国際共同研究に関し,平成3年度における調査研究の主眼を,欧州(EISCAT科学協会)グループとの事前協議・意見調整,レーダ設置場所の環境調査並びにレーダ方式の検討に置き,日欧協力の意見調整により,二局方式レーダシステムを推進する方向が出され,平成4年度においては,同計画に関する国際協力体制,科学技術的課題,経済的課題等について,さらに綿密な検討を行うことに主眼を置き,日欧間で調整検討を進めた結果経済的理由により,欧州側が計画してきたレーダシステムに日本側が分担協力する方向で計画を進めることになった。以下に,平成3-4年度における共同研究の主な経過並びに実績の概要を述べる。 [平成3年度] 1.スヴァルバードISレーダに関する日欧の提案 EGS(ヨーロッパ地球物理学総会)及びEISCAT科学諮問委員会(平成3年4-5月,ドイツ・ヴィーズバーデン)において,日欧のスヴァルバードISレーダ計画が提案発表され,日欧協力が必要である点では共通しているが,レーダアンテナ方式に関して異なる提案がなされた。 2.人工衛星との共同研究 極冠域の人工衛星・地上・気球・ロケット共同観測計画に関する作業部会(平成3年9月)がスピッツベルゲンで開催され,日欧のスヴァルバードISレーダ計画を含めた提案がなされ,欧州で進めているクラスター衛星とスヴァルバードISレーダ等極冠域地上観測との共同研究の重要が決議された。 3.日欧レーダ計画の調整 スヴァルバードISレーダに関する技術検討会(平成3年9月)がオスローで開催され,日本とEISCATの両計画についての技術的検討並びに調整作業が行われ,二箇所にレーダを設置する二局(Bi-static)方式レーダシステムの方向が出された。 [平成4年度] 1.スピッツベルゲン現地調査並びに米国における調査 平成4年8月26日から9月7日まで,小口,藤井(研究分担者)をノルウェー及びスピッツベルゲンへ派遣し,レーダ設置に係わる行政,環境等の諸条件を明確にするため,ノルウェー極地研究所との折衝並びに担同研究所担当官,トロムソ大学ブレッケ教授の同行により,現地を調査した。また平成4年8月27日から9月6日まで,松浦を米国へ派遣し,アラスカ大学,レイセオン社,ヒューズ社とレーダシステムに関する技術的検討並びに情報収集を行った。 2.日欧協力に関する再調整 平成4年9月23日から10月4日まで,松浦をフィンランド,ソダンキュラで開催されたEISCAT科学諮問委員会及びスヴァルバードISレーダ設計会議へ派遣し,レーダシステムに関する詳細な計画検討が行われた。この機会に,EISCATが計画を進めているレーダシステムの一部(ディッシュアンテナ1台)を日本が分担して欲しいという要請が欧州側からあった。国内で種々検討した結果,この提案を受け入れることとなった。 3.協力分担の調査 平成5年1月8日から19日まで,藤井をノルウェー,トロムソ大学へ派遣し,EISCAT評議会議長でもあるブレッケ教授と協力分担の詳細内容について打ち合わせた。また,平成5年3月14日から19日までEISCAT科学協会本部長のレットガー博士を招へいし,EISCAT側分担のシステムについて実施を開始した状況についての情報を得,日本側分担についての詳細打ち合せを行った。
|