研究課題/領域番号 |
03044127
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
川内 浩司 北里大学, 水産学部, 教授 (70050523)
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研究分担者 |
SWANSON Penn ワシントン大学, 水産学部, 助手
DICKHOFF Wal ワシントン大学, 水産学部, 教授
BAKER Bridge バース大学, 生物科学科, リーダー
RANDーWEAVER マリアン 西ロンドン大学, 生物科学科, 助手
SUMPTER John 西ロンドン大学, 生物科学科, 教授
森山 俊介 日本学術振興会, 特別研究員 (50222352)
高橋 明義 北里大学, 水産学部, 講師 (10183849)
小出 芳夫 北里大学, 水産学部, 講師 (30225354)
RANDーWEAVER ウイバー 西ロンドン大学, 生物科学科, 助手 (20221004)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ソマトラクチン / メラニン凝集ホルモン / ソマトメジン様ベブチド / 生殖腺刺激ホルモン / 甲状腺刺激ホルモン / 11ケトテストステロン / テストステロン / エストラジオール17β / 性成熟 / 生殖調節機構 / 卵黄取込促進作用 / 二元性 |
研究概要 |
ソマトラクチン(SL):界面活性剤を含む弱アルカリ溶液で脳下垂体を抽出し、ただちにスーパーデックス75および逆相高速液体クロマトグラフィーで分画することにより、比較的安定なSLを得ることができた。SLがギンザケの精巣からの11ケトテストステロンおよびテストステロン分泌に、また卵巣からのエストラジオール17βの分泌に有効であることを認めた。これにより、SLが魚類生殖に関与している可能性が高くなった。SLの分泌調節を検討するためにニジマス脳下垂体器官培養系を確立した。また、SL放出ホルモン候補であるメラニン凝集ホルモンを合成した。SLの潅流によって肝臓から分泌されるシロサケソマトメジン様ペプチド(SML)のcDNAの塩基配列を決定した。 生殖腺刺激ホルモン(GTH):アフリカナマズおよびマグロの脳下垂体中に2種類のGTHを同定した。これにより魚類GTHの二元性が一層確実なものとなった。GTHIおよびIIの分泌はともにGTH放出ホルモンによって促進されるが、両ホルモンの反応性は成熟段階に応じて異なることがわかった。ギンザケにおいてテストステロンはGTHIの放出を抑制し、GTHIIの放出を促進することが示された。 甲状腺刺激ホルモン(TSH):ニジマスTSHβ鎖を単離し、そのほとんどのアミノ酸配列を決定した。これに基づいてデザインしたDNAプローブを用いて、ニジマスTSHcDNAを調製し、塩基配列を決定した。このように魚類で初めて甲状腺刺激ホルモンβ鎖の全構造を決定した。また、TSH遺伝子の発現が未成魚において極めて高いこと認めた。また、ギンザケ脳下垂体からもTSHを単離した。
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