研究分担者 |
岩倉 具忠 (岩倉 とも忠) 京都大学, 文学部, 教授 (50093191)
中川 久定 京都大学, 文学部, 教授 (20023559)
今井 晴雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (10144396)
LIONELLO F.P シエナ大学, 銀行経済学部, 教授
FLAVIO CASPR シエナ大学, 経済学部, 教授
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (60145654)
木村 俊作 京都大学, 工学部, 講師 (80150324)
佐和 隆光 京都大学, 経済研究所, 教授 (80012128)
斉藤 泰弘 京都大学, 文学部, 助教授 (70115848)
GRAZIA MARCH シエナ大学, 教育学部, 教授
本庶 佑 京都大学, 医学部, 教授 (80090504)
曽我 直弘 京都大学, 工学部, 教授 (80026179)
中西 浩一郎 京都大学, 工学部, 教授 (80025890)
赤坂 一之 神戸大学, 理学部, 教授 (50025368)
郷 信広 京都大学, 理学部, 教授 (50011549)
MARIO CASOLA シエナ大学, 化学科, 研究員
ROLANDO BARB シエナ大学, 化学科, 教授
砂本 順三 京都大学, 工学部, 教授 (80037811)
LUISI BERLIN シエナ大学, 学長
西島 安則 京都大学, 名誉教授, 名誉教授 (60025848)
ELENA BUSI シエナ大学, 化学科, 研究員
CASOLARO Mario Siena University, Researcher
BUSI Elena Siena University, Researcher
BARBUCCI Rolando Siena University, Professor
BERLINGUER Luisi Siena University, President
MRCHIANO Grazia Siena University, Professor
PUNZO Lionello F. Siena University, Professor
CASPRINI Flavio Siena University, Professor
SANDRO Brioc シエナ大学, 芸術学部, 教授
FLAVIO Caspr シエナ大学, 経済学部, 教授
MARIO Casola シエナ大学, 化学科, 研究員
ROLANDO Barb シエナ大学, 化学科, 教授
LUISI Berlin シエナ大学, 学長
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研究概要 |
第2回京都-シエナシンポジウムの準備のための京都-シエナ会議は,平成4年6月26日から6月29日まで,京都市左京区の芝蘭会館において開催された。京都大学側出席者は今西幸男教授,岩倉具忠教授,中川久定教授,中西浩一郎教授,曽我直弘教授,砂本順三教授,郷 信広教授,今井晴雄教授,赤坂一之博士,斉藤泰弘博士,木村俊作博士の11名,シエナ大学側出席者はバルブッチ教授,カスプリーニ教授,マルキャノー教授の3名,そして招待メンバーは日本側6名とイタリア側2名の合計22名であった。 第2回京都-シエナシンポジウムの内容について討議した結果,開催時期は平成5年9月27日から10月2日までとし,会場は京都国際交流会館,京大会館,芝蘭会館の3個所を使用することとした。 第2回京都-シエナシンポジウムにおいては,第1回シンポジウムにおけると同様,3つの専門分野のおのおのについてシンポジウムを開催することとした。すなわち,「人間・芸術・文学セクション」においては,「芸術と文学におけるイメージの役割:交流文化人類学的アプローチ」の主題のもとに研究発表討論を行う。シエナ大学側からの来日予定者は10-14名である。「経済学セクション」においては,「環境および資源の制約の下での産業経済の諸問題」の主題のもとに研究発表討論を行う。シエナ大学側からの来日予定者は8-10名である。次に「自然科学セクション」においては,「人間生活の改善のための科学の進歩」の主題のもとに研究発表討論を行う。シエナ大学側からの来日予定者は10-11名である。 第2回京都-シエナシンポジウムにおいては,上記の3専門分野に加えて共通セクションを設けることが提案され,合意が得られた。共通セクションにおいては,「21世紀の都市のイメージ」の主題のもとに,パネル討論会を開催する。この討論会はマスコミや京都市等の協賛を得て,一般公開の形式で行われる予定である。また,わらび座の公演による日本の民俗芸能の紹介や,写真展の開催も予定されている。 第2回京都-シエナシンポジウムの開催準備は次の予定で進められる。平成5年1月に第1回案内状を発行,平成5年6月に第2回案内状を発行,平成5年7月末までに要旨原稿を提出する。成果報告書の刊行については意見がわかれたが,結局刊行することとした。 第2回京都-シエナシンポジウム以外に,「日伊学際領域研究プログラム」に基づく京都大学とシエナ大学の間の交流計画についても話し合われた。そのひとつは,博士課程学生の交換留学の件であり,適当な宿舎の確保が重要であることが認識された。もうひとつは,両大学に訪問教授席を設ける件であり,両大学における学則等について検討することになった。 「日伊学際領域研究プログラム」に基づく京都大学とシエナ大学の間の研究者の交流の一環として,エレナ・ブジ博士が来日し,京都大学で「生体適合性高分子材料の設計と合成に関する研究」に従事した。同博士の滞在費は,平成4年度文部省科学研究費補助金(国際学術研究)から支給された。同博士は平成4年6月27日から平成4年11月26日までの間,京都大学工学部放射線高分子化学講座において,今西幸男教授の指導のもとに上記研究を行った。具体的には,種々の相構造や親/疎水性を有する高分子膜表面への血漿タンパク質の動的吸着について研究した。高分子化合物が血液と接触しても血柱を形成しないためには,高分子膜表面への吸着タンパク質の種類とコンホメーションを制御することが必要である。同博士が行った研究成果は,非疑血性を中心とした生体適合性獲得のための基礎的知見を与えるものであって,生体適合性高分子材料の設計と合成にとって極めて意義深いものである。この意味において,同博士の来日研究は,研究者交流計画の実を上げたものといえる。
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