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がんの増殖と分化に関連する遺伝子の発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 03151069
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

長田 重一  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第一研究部, 部長 (70114428)

研究分担者 十川 和博  東北大学, 理学部, 助教授 (80175421)
松井 利充  神戸大学, 医学部, 助手 (10219371)
福永 理己郎  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第一研究部, 研究員 (40189965)
山梨 裕司  東京大学, 医科学研究所, 助手 (40202387)
審良 静男  大阪大学, 細胞工学センター, 助手 (50192919)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
1991年度: 20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
キーワード受容体 / 情報伝達 / 増殖,分化因子 / サイトカイン / 細胞死 / 転写制御 / 転写因子 / 癌遺伝子
研究概要

私達は,癌化に判って発現様式が特異的に変化する遺伝子,癌化に関する遺伝子の発現機構,作用機構の解析を行っている。種々の増殖,分化因子の受容体に関しては,単離したGーCSF,ILー2受容体を発現させることにより,これらが増殖,分化の情報を伝達し得ることを示した。特に,ILー2受容体βー鎖にはlckが結合し得ることを示唆した。また,FGF受容体様タンパク質Kーsamが胃癌からの転移巣において特異的に発現していることを示した。二種のPDGF受容体(αー型,βー型)はグリア前駆細胞,骨芽細胞で異なる発現調節を受けていること見いだすとともに,αー型PDGF受容体を欠損した変異マウスを同定した。さらに,細胞への死の情報を伝達するFas抗原のcDNAを単離し,Fas抗原は何らかのサイトカインに対する受容体である可能性を示唆した。
癌化や分化にともない発現様式の変化する遺伝子に関しては,新しくin gel competitive reassociation法,cDNA subtraction法により,いくつかcDNAが得られている段階である。また,癌化との関連が明らかとなっているlynの発現がp40^<tax>により活性化されること,lynがSREに正に作用することも示した。さらに,HLA遺伝子においては対立遺伝子ごとに異なる転写調節機構の存在が示された。癌化にともない発現されるCa結合タンパク質に関しても,アンチセンスRNAの発現などから,細胞の増殖に関与していることが示唆された。
一方,GーCSF,ILー6,Pー450,サブスタンスPなどの遺伝子に結合する転写因子cDNAを単離し,遺伝子活性化における作用機構,特に他の転写因子との会合やリン酸化などの観点から検討した。特に,GーCSF,ILー6遺伝子に作用する転写因子やcーmycは,他の因子と会合することにより活性化されること,NFーILー6はリン酸化もその活性化に関与していることを示した。また,筋肉の分化を制御するmyogenin遺伝子の転写が他の筋特異的転写因子MyoD,MRF4により制御されていることも示した。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Itoh,N.et al.: "The polypeptide encoded by the cDNA for human cell surface antigen Fas can mediate apoptosis." Cell. 66. 233-243 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Fukunaga,R.et al.: "Functional domains of the granulocyte colony-stimulating factor receptor." EMBO J.10. 2855-2865 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,R.et al.: "The retinoblastoma gene functions as a growth and tumor suppressor in human bladder carcinoma cells." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 88. 5257-5261 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yamanashi,Y.et al.: "Associations of B cell antigen receptor and proteintyrosine kinase p56^<lyn>." Scince. 251. 192-194 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Isshiki,H.et al.: "Reciprocal expression of NF-IL6 and C/EBP in hepatocytes:Possible involvement of NF-IL6 in acute phase protein gene expression." The New Biologist. 3. 63-70 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kikuta,Y.et al.: "A novel species of cytochrome p-450 (p-450ib) specific for the small intestine of rabbits.cDNA cloning and its expression in COS cells." J.Biol.Chem.266. 17821-17825 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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