研究課題/領域番号 |
03152006
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田村 眞理 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (20124604)
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研究分担者 |
安井 明 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (60191110)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | タンパク質ホスファタ-ゼ / 骨格筋分化 |
研究概要 |
我々は骨格筋細胞の分化の調節におけるタンパク質のリン酸化・脱リン酸化の機能について、主に脱リン酸化酵素(ホスファタ-ゼ)の面から解析を行った。まずマウス胚由来の中胚葉性多能性細胞(C3H10T1/2)とマウス成熱骨格筋の間で、タイプ2Cホスファタ-ゼ(Mg依存性のタンパク質ホスファタ-ゼで、その会長をコ-ドするcDNAを我々はすでに単離している)のmRNAの発現レベルを比較したところ、後者のレベルは前者の10倍以上であった。この結果は、中胚葉から骨格筋への分化の過程でタンパク質ホスファタ-ゼが何らかの機能をはたしていることを示唆している。骨格筋の分化とホスファタ-ゼの関係をさらに詳細に検討する為にinvitroの分化の実験系を導入した。すでにDavisらは、C3H10T1/2細胞に骨格筋関連遺伝子であるMyoDlをトランスフェクトすることにより、同細胞が筋芽細胞を経て筋管細胞へと分化することを明らかにしている。そこで無処理のC3H10T1/2細胞と、MyoDlの導入によって得られた筋芽細胞や筋管細胞におけるタイプ2Cホスファタ-ゼmRNAのレベルを調べたところ、筋芽細胞および筋管細胞におけるレベルは、それぞれ、無処理細胞のレベルの4.2倍および5.0倍であった。さらに、それぞれの細胞画分の粗抽出液のタイプ2Cホスファタ-ゼの比活性を比較したところ、筋芽細胞および筋管細胞では無処理の細胞に比べて、それぞれ、1.9倍および2.4倍に上昇していた。以上の結果から、中胚葉性幹細胞から筋芽細胞を経て筋管細胞へ分化する過程で、タイプ2Cホスファタ-ゼの発現レベルが上昇することが明らかとなった。
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