研究課題/領域番号 |
03152018
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
窪田 和雄 東北大学, 抗酸菌病研究所, 講師 (40161674)
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研究分担者 |
多田 雅夫 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (10006083)
阿部 由直 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (10167950)
山田 進 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (70182532)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ポジトロン断層 / 腫瘍代謝 / 放射線治療効果 |
研究概要 |
腫瘍の代謝情報を基礎として、放射線治療効果の新しい評価法を開発し、先行指標としての可能性を検討し、治療効果の予測にアプロ-チするのが本研究の目標である。 これまでの研究で、アミノ酸代謝薬剤11Cメチオニンの腫瘍集積が、放射線治療後、腫瘍本積の変化に先行して鋭敏に変化することが明かとなった。他の代謝トレ-サ-、糖代謝薬剤18Fフルオロデオキシグルコ-ス(FDG)、核酸代謝薬剤3Hチミジン、18Fフルオロデオキシウリジン、及び従来より臨床で用いられている67Gaと14Cメチオニンを比較して、腫瘍放射線治療に対する反応の早さ、照射線量依存性を検討した。その結果反応の早さではチミジン、メチオニン、フルオロデオキシウリジン、FDG、67Gaの順であった。照射線量依存性が最も明瞭であったのがチミジンとメチオニン、次いで67Ga、FDG、フルオロデオキシウリジンの順であった。 ここまでの研究は、直径1cm程度の腫瘍まるごとについての実験であったが、これを更に組織学的所見と詳細に対比させるため、ポジトロン標識薬剤を用いたミクロオ-トグラフィ-の技術を新たに開発した。その結果、FDGは腫瘍細胞のみならず、腫瘍内のマクロファ-ジ-、好中球及び周囲の肉芽組織にも集積することがわかった。これらは、腫瘍の壊死・吸収など治癒過程で重要となる要素であり、放射線治療評価の際も注意を要すると考えられた。今後他の薬剤との比較を計画中である。
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