研究課題/領域番号 |
03152025
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井廻 道夫 東京大学, 医学部(病), 助教授 (70134228)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1991年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | C型肝炎 / 細胞障害性T細胞 / 抗原エピト-プ |
研究概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)の特異的細胞障害性T細胞により認識される抗原エピト-プの解析を行うため、C型肝炎患者血清中よりC型肝炎ウイルスのコア抗原部分をコ-ドするcDNAをクロ-ニングした. また、コア抗原全長をカバ-し、オ-バ-ラップする20アミノ酸のペプチドも合成した。HCVコア蛋白質をコ-ドするcDNAを組み込んだEBウイルス(EBV)シャトルベクタ-も作製した。HCVコア蛋白をコ-ドするcDNAを用いて、コア抗原全長を含む蛋白も作製中である。更に、抗原提示細胞として用いるため患者末梢血リンパ球よりEBVによりトランスフォ-ムさせたB細胞株も樹立した。C型肝炎特異的細胞障害性T細胞としては、慢性C型肝炎患者末梢血リンパ球よりレクチン刺激と限界希釈法によりC型肝炎患者肝細胞特異的細胞障害性T細胞株TAーNBー2を樹立すると同時に、同じ患者の末梢血リンパ球よりペプチド刺激及びHCVコア蛋白をコ-ドするcDNAを組み込んだEBVシャトルベクタ-をトランスフェクトした患者B細胞株による刺激で、C型肝炎特異的細胞障害性T細胞をライン化しつつある。更に5人の慢性C型肝炎患者肝組織浸潤リンパ球より、レクチン刺激により細胞障害性T細胞株31株とヘルパ-T細胞株35株を樹立すると同時に、抗原提示細胞として用いるため各患者末梢血リンパ球よりEBVによりトランスフォ-ムさせたB細胞株も樹立した。現在、HCVコア蛋白質をコ-ドするcDNAを組み込んだEBVシャトルベクタ-をトランスフェクトしたB細胞株あるいは合成ペプチドをコ-ドしたB細胞株を標的細胞として用い、C型肝炎ウイルス抗原特異性とC型肝炎ウイルス抗原特異的細胞障害性T細胞の抗原エピト-プの検討を行っている。
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