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HTLVー1 Tax蛋白によるcーfos発現誘導の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 03152049
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

藤井 雅寛  金沢大学, がん研究所, 助手 (30183099)

研究分担者 清木 元治  金沢大学, がん研究所, 教授 (10154634)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードTax / 転写因子 / HTLVー1 / cーfos / 癌遺伝子 / APー1 / cーjun
研究概要

1,Taxによる初期応答遺伝子群(Immediate early genes,IE genes)の発現誘導
HTLVー1 Tax蛋白はcーfos遺伝子の発現を転写レベルで誘導する。cーFosはcーJunとヘテロ複合体を形成してTREに結合し転写を活性化する事から、ウイルス感染に伴うTRE結合活性の変化を検討した。ウイルス感染、非感染細胞の核抽出液を用いたゲルシフト法により、ウイルス感染細胞特異的なTRE結合活性の増強が検出された。このTRE結合活性の増強はAPー1familyをコ-ドする複数の遺伝子の活性化による事が明らかになつた。即ち,cーjun,junB,junD,cーfos及びfraー1 mRNAがウイルス感染細胞特異的に昂進していた。これらAPー1familyの中でjunBを除く、cーjun,junD,cーfos及びfraー1の発現はTax依存性を示した。APー1familyは細胞増殖の制御に関わる事が知られており,以上の結果はウイルス発がんにおけるAPー1の関与を示唆する.
2、TaxによるCArG boxを介したIE genesのトランス活性化
cーfos遺伝子上流領域内のCArG boxがTax応答性の最小配列として同定された。他のTax応答遺伝子群について検索したところ、egrー1及びegrー2のプロモ-タ-領域内にもCArG boxが存在し、実際にTaxによって活性化された。即ち、CArG boxはこれら3種類のIE genesに共通なTax応答性エンハンサ-である。ゲルシフト法を用いて、これら3種類のCArG boxに共通に結合する2種類の細胞性因子が検出された。1つは、SRF(serum response factor)、もう1つはSRFとp62のヘテロ複合体と推定された。HTLVー1感染・非感染細胞間でこれらCArG box結合因子の質問・量的な変化は認められなかつた。以上の結果は,TaxがCArG boxに直接結合せず,細胞性転写因子(SRF,p62)を介して転写を活性化する事が示唆する.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Fujii(藤井 雅寛): "HTLVー1 Tax has distinct,but overlapping domains for transcriptional activation and for enhancer specificity" Oncogene. 6. 2349-2352 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] M.Fujii(藤井 雅寛): "HTLVー1 Tax induces expression of various immediate early serum responsive genes" Oncogene. 6. 1023-1029 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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