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分子生物学的見地からの白血病寛解状態の生物学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 03152059
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

川島 康平  名古屋大学, 医学部, 助手 (70161312)

研究分担者 宮村 耕一  名古屋大学, 医学部, 医員
谷本 光音  名古屋大学, 医学部, 助手
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードph^1陽性白血病 / 微量残存白血病 / PCR / 骨髄移植
研究概要

白血病の化学療法は大きな進歩を示しているが再発は臨床上、最大の難問である。この対策のひとつとして、近年、開発されたreverse trancriptase polymerase chain reaction(RTーPCR)法は微量残存白血病(MRD)の解析を可能とした。本研究では、腫瘍特異性をもつbcrーabl mRNAを標的として、RTーPCR法を使って、MRDを骨髄移植の臨床症例について検討した。化療にて寛解となったph^<1+>ーALL(ph^1陽性急性リンパ性白血病)の骨髄移植15例のうち、3例の再発状態移植例及び未検の2例を除いた10例では、移植前のPCRの成績は、血液学的寛解状態であるにもかかわらず、8例はPCR(+)、2例はPCR(ー)であった。移植后は、再発状態での移植3例を含めて、13例のうち1例のみPCR(+)であった。その后の数カ月間隔でのPCR follow upにて、6例がPCR(+)となり、molecular relapseとなった。これらの症例はその后、約2ヶ月で全例hematological relapseをきたした。一方、移植后6ヶ月を越え、PCR(ー)を呈する症例には一例の再発も認めなかった。このことはph^<1+>ーALLではPCR follow upがまさしくMRDの存在を示し、clinical relapseの早期発見に大いに寄与するものと思われる。PCR(ー)が、真にMRDの不在を意味しうることか否かは多数例の更なる検討が必要と思われる。他方、慢性骨髄性白血病に関してはPCRの結果と臨床的再発とは相関する傾向は必ずしも認められず早急な結論は困難であり、多数例の継続的追求が必要である。いずれにしろ、本研究でのPCR follow upは疾患の病態の解析、治療体系の再考にも大いに貢献するものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Miyamura: "Gene amplification of Japamese non-Hodgkin lymphoma with involvement of the BCL 2 gene." International Journal of Hematology. 54. 137-140 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] K.Miyamura: "Detection of Philadeiphia charomosome positive acute lymhoblastic leukemia by polymerase chain reaction" Blood. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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