研究課題/領域番号 |
03152065
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
塩田 浩平 京都大学, 医学部, 教授 (80109529)
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研究分担者 |
石橋 誠 京都大学, 医学部, 助手 (30232341)
藤田 茂之 京都大学, 医学部, 助手 (50228996)
森 千里 京都大学, 医学部, 助手 (90174375)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 胎児組織 / 分化 / 発生異常 / 発がん / ヒト / ラット / ヌ-ドマウス / 移植 |
研究概要 |
1.移植胎児組織の分化と発がん性化学物質に対する反応 人工流産ヒト胎児とラット胎児の神経組織(網膜)、消化管、四肢原基をヌ-ドマウスの皮下または精巣内へ移植し、それぞれの宿主マウスを放射線、MNNG、cyclophosphamideで処理した。5ー14週後に移植組織を摘出して、体積を測定すると共に、組織学的に検索した。その結果、処理組織は、細胞死、壊死、異常組織分化等の異常を示し、ヒト組織の感受性はラットのそれよりも低かった。無処置群の中にも、神経組織のロゼット形成、肝組織内の軟骨化生などの異常分化が観察された。移植後3か月以内の検索では、がん化を示唆するような変化は認められなかった。 2.MNNGに対するマウス胎児のadaptive response 妊娠マウスにNMMG(60mg/kg)を投与したところ、妊娠10日に胎児発生異常の最高感受期があり、種々の奇形が誘発された。また、低濃度(1ー2mg/kg)のMNNGで前処理を行なうと催奇形作用が抑制され、胎児組織のadaptive responseが観察された。 本研究では、未分化な胎児組織をヌ-ドマウスへ移植することによりヒト胎児組織を用いた発がんと発生異常を解析するための実験系を樹立しようとしている。本年度はそのための基礎実験として、ヒトおよびラットの胎児組織をヌ-ドマウスへ移植し、発がん性外因に対する感受性を検討した。その結果、いくつかの組織について高い生着率が得られ、本実験系の実現性が認かめられた。本年度は、移植例数(約30例)も十分でなく、移植後3か月以内の検索では、発癌性病変を直接示唆する結果はまだ得られていない。しかし、移植方法と組織特異性、さらに異常組織分化についての基礎的デ-タがこれまでに得られ、現在更に長期にわたる病理的変化の観察を継続している。
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