研究課題/領域番号 |
03152078
|
研究種目 |
がん特別研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平野 俊夫 大阪大学, 医学部, 教授 (40136718)
|
研究分担者 |
改正 恒康 大阪大学, 医学部, 助手 (60224325)
松田 正 大阪大学, 医学部, 助手 (20212219)
中嶋 弘一 大阪大学, 医学部, 助手 (00227787)
|
研究期間 (年度) |
1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1991年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
|
キーワード | 多発性骨髄腫 / インタ-ロイキン6 / シグナル伝達 / junB / ストロ-マ細胞 |
研究概要 |
1.ILー6シグナル伝達機構の解析 ILー6によって誘導される初期応答遺伝子の一つであるjunB遺伝子プロモ-タ-のILー6応答領域を決定した。ILー6応答領域は、5'上流ー149〜ー125塩基対に位置し、ETS結合領域とCREB/ATF結合領域を含んでいることが明らかになった。ILー6応答には両部位の存在が必須であり、両結合部位に各々ETSファミリ-とCREB/ATFファミリ-に属するDNA結合蛋白が結合しうることを明らかにした。さらに、Etsー1,CREーBP1、及びjunBが協調的にILー6応答領域に作用しうることを直接証明した。 2.多発性骨髄腫ストロ-マ細胞の機能異常の解析 多発性骨髄腫の発症が骨髄ストロ-マ細胞の異常に基づく可能性を明らかにする目的で、患者より骨髄ストロ-マ細胞株を樹立した。B細胞前駆細胞の増殖支持能を検討したところ、正常骨髄由来ストロ-マ細胞と比較して、3〜10倍強い活性があることを明らかにした。又、この増殖支持能は、何らかの未知の接着因子によることを示した。 3.ILー6遺伝子異常発現機構の解析 多発性骨髄腫患者より樹立した骨髄ストロ-マ細胞に、ILー6プロモ-タ-とCATを結合した遺伝子を導入することにより、患者ストロ-マ細胞には、ILー6プロモ-タ-をトランスに活性化しうる何らかのトランスアクチベ-タ-が存在することを明らかにした。
|