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細胞増殖を制御する新しいサイトカインLD78α、β、γの遺伝子構造と作用機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03152080
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

島田 和典  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40037354)

研究分担者 瀧原 義宏  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60226967)
野見山 尚之  熊本大学, 医学部, 講師 (00156225)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1991年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
キーワードサイトカイン / LD78 / 偽遺伝子 / Actー2 / AT744 / 細胞増殖 / 炎症 / 走化性 / 発現誘導
研究概要

ヒト・サイトカインLD78は細胞増殖や炎症反応に関与するILー8等を含むス-パ-ファミリ-の一員である。LD78遺伝子にはα、β、γの3種類の遺伝子が存在するが、これらの内、α、β遺伝子の構造を先に報告したが、今回さらにγ遺伝子を単離し、その構造を明らかにした。その結果γ遺伝子は第1エクソン及びその上流を欠く偽遺伝子である事が判明した。また3種類の遺伝子とも染色体17番に存在していることを見いだしていたので、それらの位置関係を調べるためにコスミドクロ-ンの解析を行った。その結果、β遺伝子とス-パ-ファミリ-の一員でLD78と最も相同性の高いActー2/AT744の第2の遺伝子が約14kbの所にheadーtoーheadで存在している事が分かった。次にα遺伝子のプロモ-タ-に存在する発現誘導を阻害する領域について、siteーdirected mutagenesis、ゲルシフトアッセイ、フットプリンティング、methylation interference、転写因子結合部位のオリゴマ-を用いて解析した結果、この領域にはpositive及びnegativeに働く2種類の転写因子が結合して、両者の量比によってLD78 mRNAの発現誘導量がコントロ-ルされているものと考えられた。
LD78の生理活性を調べるために前年度に調製したLD78αタンパクと同様、LD78βタンパクについても量産し、種々の細胞種に対する走化活性を調べた結果、T細胞はLD78βに対してもLD78αに対すると同様な走化性を示す事が分かった。また破骨細胞の分化をビタミンD依存的に促進することや造血幹細胞の増殖を抑制することが明らかとなった。さらにLD78の生理活性を調べるためにトランスジェニックマウスの作製を試みたが、生まれてきた32匹のマウスではすべて、ヒトのLD78遺伝子が検出できなかった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 廣川 薫: "ヒト・サイトカインLD78/MIPー1α/SCIの特異的な遺伝子オ-ガニゼ-ションと発現調節機構" Medical Immunol.22(3). 333-341 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Shiozaki,H.: "Suppressive effect of LD78 on the proliferation of human hemopoietic progenitors" Jpn.J.Cancer Res.,in press.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kukita,T.: "Recombinant LD78,a member of the small cytokine family,enhances osteoclast differentiation in rat bone marrow culture system" submitted.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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