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HTLVーIキャリアからの前癌状態の発掘と、その頻度、予後の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03152100
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

池田 柊一  長崎大学, 医学部, 講師 (10128150)

研究分担者 上平 憲  長崎大学, 医学部, 構師 (80108290)
雨森 龍彦  長崎大学, 医学部, 助手 (80167965)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードHTLVーI / ATL / preーATL / HTLVーIキャリア / 前癌状態 / 成人T細胞白血病 / 前白血病 / ヒトレトロウィルス
研究概要

研究対象:成人におけるHTLVーIキャリアの長崎県内における頻度は10%〜40%と他地域に比べ高率であるが、この中で特に頻度の高い地域に的をしぼって追跡調査の対象とした。今年度は新たにキャリア約100例のDNA採取を行うことが出来た。末血リンパ球にHTLVーIプロウイルスDNAの単クロ-ン性取り込みを有するキャリア(preーATL)の頻度は、間接的手法によって、2%前後であることはすでに報告した。今回は地域別にpreーATLの頻度を推定することが可能な数に達したので、直接この頻度を求めることができた。
結果:対象地域の成人のキャリア頻度は長崎市11.2%、T島T地区39.8%、G島T地区24.0%、H島H地区45.5%である。これら各地区におけるキャリアのHTLVーIプロウイルスDNAの単クロ-ン性取り込み検出率はそれぞれ2/56(3.5%),2/88(2.3%),1/21(4.8%),1/58(1.7%)であった。合計すると6/223(2.6%)となり前回の推定値とほぼ一致した。
一方、我々はこのような症例をATL発症のリスクの高い前癌状態(preーATL)であろうと見て予後追跡調査を実施している。今年度発掘できた症例を含めて調査の対象者は50例に達した。
考察:HTLVーIキャリア中のHTLVーIプロウィルス単クロ-ン性取り込み陽性者の割合は2〜3%であることはほぼ確定できたと考える。今後の症例発掘はこのデ-タを元にして行うことができるが、今後、もし新たに有意な症例数を得ようとすると数千名以上のキャリアのDNA解析を実施する必要がある。
今年までに追跡調査の対象として獲得できたpreーATL症例(50例)は、予後調査において一定の結果を出すことが可能な数である。今後、綿密な追跡調査を実施する。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Osamu Shinzato: "Semiquantitative analysis of integrated genomes of human T-lymphotropic virus type I in asymptomatic virus carriers" Blood. 78. 2082-2089 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Naoki Sadamori: "Relationship between chromosomal breakpoint and molecular rearrangement of T-cell antigen receptors in adult T-cell leukemia" Acta Haematologica. 86. 14-19 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Michito Ichimaru: "Mother to child transmission of HTLV-I" Cancer Detection and Prevention. 15. 177-181 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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