研究課題/領域番号 |
03152114
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
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研究分担者 |
CAMPBELL Wil 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00203422)
東 隆親 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00028234)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1991年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | HRF20 / MCP / DAF / Complement / Tumor / Monoclonal antibody |
研究概要 |
細胞膜上には自己(同種)血清の補体反応を防ぐ種々の膜糖蛋白が存在する。これらを総称して、自己特異的補体制御膜糖蛋白と呼ぶが、それらの中にはdecay accelerating factor(DAF)、membrane cofactor protein(MCP)、20kDa homologous restriction factor(HRF20)等が同定されている。従って、細胞は異種血清の補体が反応する様には自己(同種)血清の補体反応を受けない。腫瘍細胞にもDAF、MCPおよびHRF20等の制御因子が存在するために補体反応が起こりがたい。そこで、これらの膜上補体制御因子に対するモノクロ-ナル抗体(mAb)を作成し、その機能を抑えれば、腫瘍細胞に対する同種補体の反応を誘起できるようになると期待した。補体反応が腫瘍細胞に対して起これば、腫瘍細胞周囲に炎症反応を惹起し、腫瘍に対する免疫応答効率を高めることができると考えた。 これを実験動物で実証するため、実験動物の自己補体制御因子に対するmAbが必要である。そこで、ラットの赤血球がラット補体によっても溶血反応を起こさせるmAbとして512を作成した。この512で腫瘍細胞を免疫染色して抗原発現量の高いものと低いものとをFACStarで分画し、これらの腫瘍細胞を同系ラットに接種して腫瘍の生育状況を比較したところ、高発現のものは低発現の腫瘍細胞に比べて腫瘍の発育が速く、宿腫の免疫応答を受けにくいと考えられた。この推察は、宿腫ラットをコブラ毒因子で処理して補体を働かないようにさせておくと、512抗原低発現腫瘍も発育が速くなった事によっても支持された。更に、512で処理して同種補体が反応するようになった腫瘍細胞を同系ラットに接種すると腫瘍の生着が抑えられ、その後での未処理の腫瘍細胞の接種に対して強い移植抵抗性が誘導された。
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