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高分子ミセル型抗がん剤のがんへのタ-ゲッティング

研究課題

研究課題/領域番号 03152124
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

桜井 靖久  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20010027)

研究分担者 横山 昌幸  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20220577)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードブロックコポリマ- / 高分子ミセル / C26 / アドリアマイシン
研究概要

(1)様々な組成の高分子ミセルドラッグの合成:抗ガン剤アドリアマイシン(ADR)を担持するブロックコポリマ-構成成分であるポリエチレングリコ-ル鎖(PEG)とポリアスパラギン酸鎖P(Asp)の分子量をそれぞれ4種類用いて、種々の組成のブロックコポリマ-を合成した。分子量はPEGが1,000、2,000、5,000、12,000、P(Asp)が約1,000、2,000、4,000、8,000である。これらのブロックコポリマ-についてADRの導入反応を行ったところ、目的のADRーブロックコポリマ-の複合体(PEGーP(Asp(ADR)))の水溶性は、ブロックコポリマ-の組成に依存することがわかり、同一の反応条件ではPEGの含量が多いものの方が水溶性に富んでいることがわかった。反応条件を変えることで様々な組成の水溶性の(PEGーP(Asp(ADR)))を得ることができた。これらの複合体は疎水性のADRを多量に含んでいるにもかかわらず、優れた水溶性を示し、濃縮操作を行っても沈澱を生じることがなかった。(2)放射性同位元素で標識した高分子ミセルドラッグの合成:(1)で合成したPEGーP(Asp(ADR))にDM下中で ^<14>Cーラベルしたベンジルアミンを水溶性カルボジイミドにより導入を行い、約60%という高導入率で高分子ミセルを形成する複合体のポリアスパラギン酸部分に共有結合で ^<14>Cラベルをすることに成功した。(3)体内動態測定法の確立:(2)で得た ^<14>Cラベル複合体を用いてddyマウスでの静脈内投与後の体内分布測定手法を確立した。(4)正常マウスでの体内動態測定:(3)の手法により、静脈投与後1時間、4時間、24時間の血中濃度および主要臓器分布を4つの組成について調べたところ、大きな組成依存性が見られ、PEG分子量12,000、P(Asp)分子量2,100のもので、血中半減期が6時間程度と非常に安定な血中循環を見いだした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Yokoyama: "Toxicity and antitumor activity aginst solid tumors of micelle-forming polymeric anticancer drug and its extremely long circulation in blood." Cancer Reserch. 51. 3229-3236 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yokoyama: "Preparation of micelle-forming polymer-drug conjugates" Bioconjugate Chemistry,submitted.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yokoyama: "Optimization of in vivo antitumor activity of micelle-forming polymeric drug against murine colon adenocarcinoma 26." Cancer Research,submitted.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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