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mos蛋白の機能解析ー癌化とマクロファ-ジ分化における役割ー

研究課題

研究課題/領域番号 03152128
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

倉田 のり  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (90178088)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードmos蛋白 / NIH3T3癌化 / マクロファ-ジ分化 / 蛋白リン酸化
研究概要

発ガン遺伝子mosは、NIH3T3で癌化を引き起こす一方、単球細胞の中での発現によりマクロファ-ジ分化を誘導する。これら2つの反応経路の中で、mosの担う機能を解明する目的で研究を進めた。
(1)まず、vーmosのintact typeではマクロファ-ジ分化の誘導とNIH3T3の癌化が引き起こされるのに対し、mutant type(kinase domain mutation)では、マクロファ-ジ分化誘導能が欠落すると同時に、NIH3T3癌化能は10倍以上の上昇を示す。intact,mutant両者の反応差の原因を調べるため、細胞に導入後のvーmos自身の酸化能を測定した。この結果mutant mosはintactの5ー6倍の自己リン酸化活性を示し、癌化能の上昇がmosリン酸化活性の上昇と呼応していた。マクロファ-ジ分化誘導活性の変化は、mutationによるリン酸化エフェクタ-の変化のためか、過リン酸化で分化のnegative制御が強くなるためか不明である。
(2)よって、マクロファ-ジ分化においてmosシグナルの受け手となる転写制御因子の存在を検索した。mosで誘導されるマクロファ-ジ分化時に特異的に発現する複数の遺伝子(TNFα、IL1β、FcrIIR)発現を共通に制御するcisーelementとtransーacting factorを同定した。この核内因子は、11bpのconsensus clementにmonomerで結合する約100KDの蛋白であった。また骨随球には存在せず、単球でごく微量マクロファ-ジ分化誘導後に多量の発現がみられた。
(3)さらにmosの機能的homologue gene検索のため、酵母の増殖、分化系でmos geneの機能を解析した。S.cerevisiae GーproteinーーCDC28の間のシグナル伝達mutant cdc28ーN1,ー4,ー13各々にvーmosを導入発現させた。intactでは相当のmutantーmosではほぼ完全なG2期停止が起こり、酵母でもmosの細胞分裂停止への機能的関与が明かとなった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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