研究課題/領域番号 |
03152142
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 埼玉県立がんセンター |
研究代表者 |
川尻 要 埼玉県立がんセンター, 研究所生化学部, 主任研究員 (50142112)
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研究分担者 |
渡辺 潤子 埼玉県立がんセンター, 研究所生化学部, 研究員 (60167137)
林 慎一 埼玉県立がんセンター, 研究所生化学部, 研究員 (60144862)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1991年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | P450IA1 / ベンズピレン / 肺癌 / 喫煙 / 発癌感受性 / PCR / 点突然変異 / cDNA発現 |
研究概要 |
1.P450IA1遺伝子のMspI多型とアミノ酸置換をもたらす点変異との遺伝的連関 肺癌発生と相関しているヒトP450IA1遺伝子の3'ー側MspI多型と強く連関してアミノ酸置換をもたらす点変異がヘム結合領域近傍に存在することが明らかとなった。この変異はA→Gの変化であり、その結果、462残基目のアミノ酸がIle及びValを有する2種類の異なったタンパク質が存在する。2ケ所の点変異の連関係数は0.78であった。 2.2種類のIA1タンパク質と肺癌発生との関係 PCR法を用いて健常者、及び肺癌患者での462残基目のアミノ酸を推定し、肺癌発生との関連性を検討した。その結果、Val型をホモにもつ人々は健常者集団中に約4.7%しか存在しないのにくらべ、肺癌患者、特にKreyberg I型では14%も存在することがわかった。オッズ比を求めるとVal型ホモの人々はIle型ホモの人々にくらべ約3.3倍も高い危検性があることが明らかとなった。 3.cDNA発現タンパク質の比較 2種類のIA1cDNAをconstructし、酵母中で発現させ、ベンズピレンに対する突然変異誘発能及び水酸化活性を比較した。その結果、Val型のIA1タンパク質の方がIle型にくらべて2〜3倍ほど高い活性をもっていた。
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