研究課題/領域番号 |
03201104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
菊地 勝弘 北海道大学, 理学部, 教授 (80000793)
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研究分担者 |
浅井 冨雄 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80025288)
高橋 劭 九州大学, 理学部, 教授 (20197742)
武田 喬男 名古屋大学, 水圈科学研究所, 教授 (60022604)
上田 博 北海道大学, 理学部, 助教授 (80184935)
播磨屋 敏生 北海道大学, 理学部, 教授 (90001859)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1991年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
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キーワード | 局地豪雪 / 都市豪雪 / 季節風 / 中小規模擾乱 / 小低気圧 / 帯状雲 / メソスケ-ル / ドップラ-レ-ダ- |
研究概要 |
平成3年度に得られた研究実績は次のようにまとめられる。 (1)豪雪の発生機構に関する研究グル-プ:1991年12月下旬から1992年2月上旬まで、北大理学部偏波ドップラ-レ-ダ-、北大低温研究ドップラ-レ-ダ-、名大水圈研ドップラ-レ-ダ-(2台)の合計4台のドップラ-レ-ダ-による札幌を含む石狩平野内に局地的大雪をもたらす、日本海北部の中小規模擾乱を対象として観測が行われた。その結果、観測期間中に、典型的な季節風吹き出し、収束帯状雲、石狩湾小低気圧、渦状擾乱等による降雪を観測することができた。これらのデ-タをもとに、都市の豪雪災害の軽減・防除に必要な降雪機構に関する基礎デ-タの整理と解析を開始した。 (2)豪雪の予測に関する研究グル-プ:改良メソモデルを用いて、収束帯状雲中の中規模渦の発達と、南岸低気圧に伴う大雪の場合の沿岸前線の形状・強化のシミュレ-ションを行い、力学的方法による降雪量予測の可能性を検討した。また、気象庁日本域スペクトルモデル(JSM)を用いて、1990年1月23日の日本海沿岸に突風と豪雪をもたらした事例について数値実験を行った。 (3)豪雪時の都市機能障害に関する研究グル-プ:都市機能障害の軽減・防除のための除排雪システムの評価を目的として、長岡市を対象に雪害の定量化の研究を行ない、雪害度の3/4は雪によって空間が閉鎖されたことによる便益の低下で、1/4が除排雪など雪対策費であることがわかった。 (4)豪雪時の災害・交通情報システムに関する研究グル-プ:現在する放送施設のFM放送波に従来の音声信号とともにその情報を多重伝達する情報伝達システムを提案し、このシステムの検討を行なうとともに、マイクロプロセッサ-を利用して具体的な実験システムを構築した。
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