研究課題/領域番号 |
03201105
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
秋田谷 英次 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (20001654)
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研究分担者 |
堀口 郁夫 北海道大学, 農学部, 教授 (10001439)
塚原 初男 山形大学, 農学部, 教授 (30007083)
藤原 滉一郎 北海道大学, 農学部, 教授 (00001503)
小池 俊雄 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30178173)
和泉 薫 新潟大学, 積雪地域災害研究センター, 助教授 (50114997)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1991年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
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キーワード | 広域積雪調査 / 積雪の地域特性 / 積雪内の弱層 / 酸性雪 / 雪崩予知 / 冬期渇水量 / 樹木の雪圧害 / 雪害デ-タベ-ス |
研究概要 |
1)降雪検知器による降雪水量計測が可能となり、また計測値の積算は実際の積雪水量とも一致した。検知器と既存の気象要素との組合せにより積雪内に形成される弱層の形成と雪崩発生予知の可能性が実証された。 2)1991年2月16日東北地方の太平洋岸では50cmに近い降雪があり(東風雪:やませゆき)、このため電線着雪、ビニ-ルハウスの倒壊や森林被害が発生した。この東風雪の30年間の推移をみると1980年代に入り増える傾向にある。この低気圧により北海道でも道路の交通止めや雪崩が発生し、北桧山町の林道橋に架かる橋梁(重量約50トン)が流失した。 3)東北地方で微地形による雪圧の発生状況を計測し、平均傾斜30度、積雪深3m斜面では局所的に凹斜面では斜面の2倍の雪圧が発生することが明かとなった。さらに微地形による雪圧害発生機構の解明、および、雪圧軽減対策の検討を行っている。 4)北海道から北陸まで、2月下旬に一斉積雪調査を行い、積雪の地域特性とそれらを考慮した豪雪災害対策の基礎資料が得られた。 5)各地で積雪の化学成分の調査を行った。全国的に積雪は酸性化の傾向にあり(pH5.6〜4.1)[EXSO_4^<2ー>+NO_3^ー]イオンとの相関が見られた。pHや化学成分は局地的な変動があり、その発生源の検討や森林への影響は今後の課題である。 6)衛星塔載のマイクロ波放射計は広域積雪調査に有効であり、さらに、積雪の内部構造の検出も可能である。冬期渇水量、融雪およびその流出の観測を行い平地と山地の比較を行った。 7)雪害デ-タベ-スの設計・情報収集・デ-タ入力を行った。入力件数は全体で1261件、うち農林雪害は363件であった。さらに利用者が検索・出力するためのプログラムの整備を行っている。
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