研究課題/領域番号 |
03201118
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橘 秀樹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80013225)
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研究分担者 |
徳山 久雄 国立公衆衛生院, 建築衛生学部, 主任研究員 (80077205)
森本 政之 神戸大学, 工学部建築学科, 助教授 (10110800)
矢野 博夫 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (70114692)
山崎 芳男 早稲田大学, 理工学研究所, 研究員 (50063558)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1991年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 避難誘導システム / 災害 / 大深度地下 / 音走査 / 先行音効果 |
研究概要 |
研究の背景・目的:従来、主として視覚情報による避難誘導力法がとられているが、地震や火災などの災害時の的確かつ効果的な避難誘導システムの構築が急務となってきている現在、これらの方法だけでは、十分な機能を果たせない場合も起こり得る。その場合にも機能する代替の方法として、我々は、音響信号による避難誘導方法について基礎的な検討を行っている。ここでは、その一つとして音を避難方向に走査させる誘導方法の実現可能性を検討することを目的とし、主として実験的研究によって有効な音響信号の種類(周波数特性、時間特性、有意音・無意音など)と提示方法、暗騒音の影響など実用化に当たって解決すべき問題点について検討した。 研究の方法:音走査による誘導方式について、国立公衆衛生院の無響室(4.3m×4.0m×2.4m)において被験者(15名)を用いた聴感実験を実施した。5個のスピ-カにより実音場における音走査のシミュレ-ションを行い、3種類の信号音による誘導効果、騒音の有無による誘導効果の違い、さらに、室隅に設置したビデオモニタ-に点滅光に走行する地下街の画像を再生する光シミュレ-ションの有無についても実験を行った。その結果、暗騒音の影響については、全く騒音のない場合の誘導効果が最も高かったが、騒音レベルが60dBAおよび70dBAの場合でも誘導効果の低下はほとんどみられなかった。信号音の種類については、スイ-プ信号を用いた場合に高い誘導効果が得られた。また、全ての場合に共通して光走査シミュレ-ション映像のある場合の方が誘導効果が高い結果となった。 音による避難誘導システム実用化の可能性の検討結果として、視覚情報による避難誘導が不可能な場合の補充システムの構築、視覚情報と音響情報とを組合せた信頼性の高いシステムの構築が可能となった。
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