研究課題/領域番号 |
03201221
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
角屋 睦 京都大学, 防災研究, 教授 (00027210)
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研究分担者 |
近森 秀高 京都大学, 防災研究所, 助手 (40217229)
田中丸 治哉 京都大学, 防災研究所, 助手 (80171809)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 豪雨特性 / 都市化 / 内水排除計画 / 氾濫解析 / OR的手法 / 最適水工計画 |
研究概要 |
近年、内水災害危険度の高い低平地流域でも急速に都市化が進行しているが、それに対処すべき治水施設の規模配置の合理的な決定手法の確立を目的として、これに必要な基礎的諸問題を以下のように攻究した。 1.京都、彦根、奈良及び大台ヶ原の豪雨について、複峰型の場合に第2ピ-ク値は第1ピ-ク値の2/3以上という条件をつけると、ほぼ2/3以上は単峰、4/5以上は2山以下とみなせることが分かった。2山型を2個の2定数降雨強度式で表現できるものとして、誤差最小の観点から最適組合せを調べたところ、奈良では2個のTalbot型、大台ヶ原では久野・Talbot型という有用な結果が得られた。 2.前年度に引続き、一山降雨を想定して得られる累加流入量曲線を基礎として、排水機を効率的かつ安全に稼働させるために必要な前池容量の決定方法を検討した。その結果、前池の容量は降雨開始時の前池貯留量上限値と、排水機運転開始時間に左右され、前池貯留量が0で降雨開始直後に運転開始できるときに前池容量が最小になることを明らかにすることができた。 3.京都南部の古川流域を事例研究流域として、これまで、DP手法を用いて内水排除施設の最適規模配置問題を建設費最小化問題として最適解を検討してきた。今年度は、旧干拓田を含む全流域を対象として、年経費最小化問題として最適解を吟味するとともに、建設費最小問題との差異を調べた。その結果、大網としては両手法の解の間に大きな差異はないが、低平地の排水に従来のシステムを利用する方法と新規に排水機場を設置する方法に対しては、建設費最小化問題の解では大差はないが年経費最小化問題では新規の施設計画の方が優れていることなどが分かった。
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