研究課題/領域番号 |
03202134
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
中西 弘 山口大学, 工学部, 教授 (70035020)
|
研究分担者 |
深川 勝之 宇部高等工業専門学校, 工業化学科, 教授 (20043870)
村上 定瞭 宇部高等工業専門学校, 工業化学科, 教授 (00035065)
関根 雅彦 山口大学, 工学部, 助手 (30163108)
浮田 正夫 山口大学, 工学部, 教授 (60035061)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 栄養塩類 / 沿岸生態系 / 生物生産 / 浄化作用 / モデル / 物質収支 / 制御 / 利用 |
研究概要 |
1.有機物と栄養塩類の流入負荷量の算定:瀬戸内海では、昭和57年と62年の各灘別のCOD、N、Pの排出と流入負荷量を求めた。62年全域の流入負荷量は、COD 994t/日、N 495t/日、P 52.4t/日であった。その内訳はCODとNでは、生活系が33%、工業系が41%、Pではその逆であった。東京湾では、昭和63年の流入負荷量は、COD 340t/日、N254t/日、P27.7t/日であり、各項目とも生活系が50〜70%を占めている。 2.水・底質モデルを用いた有機物と栄養塩類の挙動解析: 大阪湾を中心にした各灘別の底質からのN,Pの溶出速度、および表層水と底層水のCODの季節変化をシミュレ-トした。このモデルにおいて水域を2層とし、底層を10層に分割しても底層の2層分割と殆ど変わらなかった。また、底質からの溶出に緩衝効果を与えることにより、秋季の表層水のCOD変化がよく再現できた。 3.栄養塩類の適正レベルとその管理に関する研究: 瀬戸内海の漁獲量を可食タンパクのN,P量に換算した。水揚げ回収率はN,P流入負荷量の6〜8%程度でり、N,P流入負荷量と漁獲量には正の相関があった。また漁獲金額との間には最適な負荷量があった。 4.沿岸生態系モデルに関する研究:山口県大海湾の埋立てに伴うアサリの漁獲量変化を生態モデルにより解析した。また、阿知須干拓池に発生したボラの大量へい死機構を生態モデルによって解析した。 5.沿岸生態環境の評価に関する研究:沿岸生態環境のアメニテイ評価のため博多湾を中心にアンケ-ト調査を行い、住民のニ-ズを解析た。全体として環境保全型の沿岸利用の要望が強かった。 6.自浄作用と生物処理:生活排水の簡易処理として流量調整機能有する小型合併処理浄化槽の開発研究を行った。
|