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鉄(VI)酸カリウムによる消毒ならびに新規化学物質の処理技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03202218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山梨大学

研究代表者

風間 ふたば  山梨大学, 工学部, 助手 (00115320)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード鉄酸カリウム / 殺菌剤 / 酸化剤 / 大腸菌ファ-ジ / ウイルス / 不活化剤 / 下水処理 / 工場廃水処理
研究概要

6価の鉄の酸素酸塩である鉄(VI)酸カリウムは、高い酸化還元電位を持つ酸化剤であるとともに、強力な殺菌効果を示す薬剤である。さらに、水中では比較的短時間に分解し、分子状酸素と水酸化鉄(III)を生成するが、これは無機凝集剤の添加と同様な水処理効果が期待できるとともに、残留性のない殺菌剤あるいは酸化剤であることを示している。これまでの研究結果より、殺菌剤あるいは酸化剤としての使用に当り、これらの効果に影響を与える因子が明らかとされていたが、本年度はウイルスに対する作用について、これらの因子の影響とも併せた検討を行った。ウイルスとしては、大腸菌ファ-ジを用い、不活化効果を検討したところ、大腸菌の殺菌が顕著に現われる条件とは必らずしも一致しないことが明らかとなった。即ち、ファ-ジは、pHの影響を強く受け、中性付近では極めて小量の添加で強力に不活化されること、またpH緩衝能の小さい試水の方がむしろ不活化効果が高いことなどが明らかとなった。従って、水中のウィルスに対する不活化剤としても、鉄酸カリウムは極めて有効であると考えられる。
現在、微生物難分解性有機物を対象とした酸化実験を行っている。これまでの検討より、酸化剤としてはマイルドであることが指摘されており、完全分解をねらうのではなく、残留性のない点を生かした生物処理前処理剤としての検討を行っている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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