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分割FT法による自然水の発癌リスクの評価事例

研究課題

研究課題/領域番号 03202226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

住友 恒  京都大学, 工学部, 教授 (20026040)

研究分担者 伊藤 禎彦  京都大学, 工学部, 助手 (10184657)
松岡 譲  京都大学, 工学部, 助教授 (90109033)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード自然水 / 発癌 / リスク / ホルムアルデヒド / 染色体異常
研究概要

最近,上水道水源の有機汚染がますます増大し,水道水を塩素処理によって消毒することが発癌性のある有機塩素化合物の生成を招き,その社会的リスクが重大な問題となっている。塩素をさらに酸化力の弱い消毒剤に代えようとする動きもある。しかし,ここで問題になるのはウイルス・病原菌から社会を守りうるかという新しい問題である。いいかえれば,発がんという慢性的健康影響と病原性の急性影響の対比評価である。
本研究では,塩素,オゾン,二酸化塩素,クロラミンを取り上げ,発癌性と消毒力の比較を主たる目的として,実験デ-タを収集し,それをベ-スにしつつ,分析手法としてわれわれの開発した分解FT法を活用することによって,定量的に上水の消毒のあり方を具体的に検討した。
多くの結果を得たが,主要な結果のみを要約すれば以下の通りである。
1.塩素は確かに発癌リスクは高い(発癌性はチャイニ-ズハムスタ-細胞を用いた染色体の交換型ダメ-ジで定量化した)が,塩素の持つ残存性の効果は重要である。
2.オゾンは消毒力も強く,発癌リスクも低いが,残存効果がないので社会的消毒剤として活用できない。
3.二酸化塩素は消毒力も強く,発がんリスクも低い。また残存効果もある。塩素に代りうる消毒剤であることが明らかとなった。
4.クロラミンは発がんリスクが最も低いけれども,消毒力も極めて低い。問題にならない。
今後さらに塩素と二酸化塩素の発癌性と残存性の比較が重要であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 住友 恒,伊藤 禎彦: "画像解析を導入した染色体異常試験法の開発" 土木学会・衛生工学研究論文集. 26. 107-115 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 住友 恒: "生物活性炭によるホルムアルデヒドの除去" 日本水道協会雑誌. 60(9). 2-7 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 住友 恒,伊藤 禎彦: "大腸菌ファ-ジを用いたウイルスの不活化特性" 日本水道協会雑誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 住友 恒,伊藤 禎彦: "消毒処理水の染色体異常試験" 日本水道協会雑誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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