研究課題/領域番号 |
03202231
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石井 裕 大阪大学, 医学部, 助教授 (20028509)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 磁場 / ヒト精子 / 授精能 / マウス受精卵 / 発生 / 体外受精 |
研究概要 |
1.ヒト精子の授精能におよぼす磁場の影響 用手用法でえたヒト精子を培養液中で培養してcapacitationさせ、磁場に曝露した後、透明帯を除去したシリアン・ハムスタ-の未受精卵に媒精、2〜4時間後に固定し、侵入精子の膨潤頭部を指標にして授精能を求めた。使用したハムスタ-卵あたりのヒト精子が侵入した卵の頻度は、対照群の66〜67%に対し、0.5T・1時間曝露では63%、0.8T・1時間曝露では59%の頻度であり、いずれの場合も対照群との間に有意な差はみとめられなかった。 2.マウス体外受精卵の初期発生におよぼす磁場の影響 C57Bl/6JとC3H/HeJのF1メスマウスに排卵誘発剤を作用させてとり出した未受精卵を、C3H/HeJと101/HのF1オスマウスからの精子と体外受精させ、授精開始後5時間目に前核形成期の受精卵を集めた。これを磁場に曝露後、培養を続け、胞胚期まで進むか否かを指標として発生頻度を求めた。胞胚期への発生頻度は、対照群の74%に対し、0.1T・1時間曝露の群では66%、0.8T・1時間曝露では対照群の59%に対し、58%であった。3T・30分の曝露では33%であったが、この時の対照群は30%と低頻度であったので、いずれの場合も、磁場曝露と対照群との間には有意な差はみとめれなかった。 以上のように、使用した定常磁場の出力範囲内では、マウス受精卵の発生に対しても、ヒト精子の授精能に対しても磁場の影響はみとめられなかった。
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