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地球環境の非線形力学系モデル

研究課題

研究課題/領域番号 03202252
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関近畿大学

研究代表者

海野 和三郎  近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (30011414)

研究分担者 木口 勝義  日畿大学, 理工学総合研究所, 助教授 (80153071)
湯井 学  近畿大学, 理工学総合研究所, 助教授 (80158328)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード地球環境系 / 不完全ダ-タ主成分解析 / 再度主成分解析 / 北極海氷厚 / 地球冷房装置
研究概要

われわれの地球環境研究の方法論は、博物学的手法を教学的に基礎づけたものであるが、特徴とする点をまとめると次のようになるであろう。第1は、すべての測定量およびその変動を多次元空間に埋め込んで、その分布を解析することである。各地点各時点が多次元空間の一点を与える。一つの変量に対し、その時間的変化率、変化の加速度、空間的変化率、その変化率を考えると、一つの変量が5次元(7次元,経度緯度2方向)空間を張ることになる。第2は、欠測や精度の悪い測定に対して、不完全デ-タに対する主成分析法を提出したことにより、すべての資料を有効に用いることができることである。一種のマキシマム・エントロピ-法で、調整値を系全体と調和させる方法である。第3は、系を動かしている原因を再度主成解析の方法によって究明する考え方を提出したことである。聞くところによると、この方法は、Singular value decompositionという名で、われわれと独立に提唱されているとのことである。
11月下旬、ワシントンD.C.でNASA主催の「北極海氷厚」に関するワ-クショップがあり、海野が日本から一人出席した。海野の講演は上記の地球環境の博物学的研究方法を北極海に応用した内容であった。北極海は、陸地に囲まれたほヾ円形の海で、表面は氷上の雪で太陽光が反射されて温度化せず、下は4℃で塩度の高い海水があって対流はおこらず、寒冷な海水や海氷を大西洋に供給し、深海底の環流の冷房装置のもとをなしている。その熱機関としての作用は、地球温暖化の問題に基本的なものであり、二酸化炭素等の問題と共に重要な研究課題である。また、北海道域周辺は、二酸化炭素を海洋ヘとり込むシンクとしての役割も大きいと考えられ、二重の意味で地球冷房装置としての重要性が指摘される。以上は、ワ-クショップに出席したことを機械に得た知見で今後の検討課題となっている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] W.UNNO,M.YUASA: "ASTROPHYSICAL USE OF THE PRINCIPAL COMPONENT ANALYSIS OF田IMPERFECT DATA" Astropysico and Space Sciences. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 海野 和三郎: "地球環境学の方法" 近畿大学環境科学研究報告. 19. 231-235 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] W.Unno: "Factrs Affecting.Arctic Ice Thicknens" Report of NASA Workshor on Arctic Ice Thickness. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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