研究課題/領域番号 |
03203207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高島 勲 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (50163192)
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研究分担者 |
西谷 忠師 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (10134082)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 高温岩体 / 地熱エネルギ- / 写真地質 / 放射能探査 / 磁気探査 / 電磁探査 |
研究概要 |
大縮尺(1/15,000)のカラ-空中写真により断裂・断層を抽出し、放射能探査によりその性質を確認した。空中写真により決定された断裂の位置は、地質調査により推定された断裂の位置より放射能異常地との相関が良く、より信頼できる断裂デ-タを提供した。空中写真から、秋田県秋の宮地域では、N10゚〜20゚EとN70゚〜80゚Wの天然断裂の方向が卓越しているものと判定された。両者とも、30万年より若い地層を切り、若い変質帯を伴っている。それらのデ-タから、本地域の予想される人工破砕の割れ目の発達方向は、西部地域では、N10゚〜20゚E、東部地域ではN70゚〜80゚Wが最も可能性が高いと考えられる。山形県肘折地域も同様な解析を行い、N70゚〜80゚Eという断裂の卓越方向を認識した。 磁気探査では、秋の宮地域の地下地質構造を仮定してモデル計算を行った。その結果、モデル計算と地下構造がほぼ一致することが確認され、モデルと異なる部分は地熱による高温部であると推定された。波長の異なる電磁波による探査は探査深度の違い(VLFーMTは数百m、PLMTは数km程度)があり、その両者の利用により、秋の宮地域の地層の地下浅部から深部までの3次元的比抵抗構造が解明できた。秋の宮地域の特徴として、地域中央部の高温帯では西に傾斜した南北性の低比抵抗帯があり、断裂の方向と傾斜を反映したものとして注目される。肘折地域については、磁気探査を延べ約10km、VLFーMT探査を延べ9km行っており、現在解析中である。
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