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石灰石の溶解による表面海水への二酸化炭素の吸収と固定の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03203230
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

加藤 喜久雄  名古屋大学, 水圏科学研究所, 助教授 (00022616)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードCO_2固定 / 植物プランクトン / 石灰石 / 表面海水 / 光合成 / 海産クロレラ / 富栄養化改善 / サンゴ
研究概要

表面海水が石灰石(CaCO_3)に関して過飽和であるため、CaCO_3は表面海水には溶解するはずがないと、今日まで考えられてきた。しかし、化学反応速度の差を利用したCaCO_3の表面海水への溶解プロセスを考えつき、CaCO_3に関して過飽和である表面海水さらにCaCO_3が溶解しうることを確認した。そしてCO_2濃度が高いほど石灰石が速く、より多量に表面海水へ溶解し、石灰石の溶解がCO_2の表面海水への吸収速度を大きくすることを明らかにした。そこで、石灰石の溶解に伴うCO_2の吸収効率を高めるため、大気からではなく、煙道ガスからのCO_2低減を目指して研究を進めた。
次に、魚介類にとって有用な海産クロレラの光合成(CO_2固定)速度が、20KgC・m^<-2>・yr^<-1>にも及び、大変効率の良いCO_2固定能力であることを明らかにした。
プランクトンを餌とした栽培漁業については、水産研究者や各県の栽培漁業センタ-のメンバ-とともに検討した結果、栽培漁業としては規模が大きくなりすぎることから、培養したプラントクトンないしはプランクトンを餌として培養した魚介類の直接の餌となるワムシを海へ放流すれば、周辺海域の漁獲量増大が十二分に見込めることが明らかになった。また、魚介類にとって有害な赤潮プランクトンの発生する富栄養化した海水を取り込んでうえで、魚介類にとって有用なプランクトンにして放流することにより富栄養化の改善になるうることに気づき、「表面海水へのCaCO_3の溶解と生物生産によるCO_2削減と富栄養化改善のシステム」を提案した。
さらに、サンゴに共生している褐虫藻の光合成生産によるCO_2固定についても検討したが、サンゴがCO_2を放出するため効果のないことも明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤 喜久雄: "表面海水へのCaCO_3の溶解と生物生産によるCO_2削減と富栄養化改善のシステム" エネルギ-システム・経済コンファレンス講演論文集. 8. 377-378 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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