研究課題/領域番号 |
03204007
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 祥平 東京大学, 工学部, 教授 (20010762)
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研究分担者 |
高橋 成年 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029875)
平野 真一 名古屋大学, 工学部, 教授 (30016828)
石川 満夫 広島大学, 工学部, 教授 (20025985)
中浜 精一 東京工業大学, 工学部, 教授 (90016410)
杉本 豊成 京都大学, 工学部, 助教授 (30093256)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
37,300千円 (直接経費: 37,300千円)
1991年度: 37,300千円 (直接経費: 37,300千円)
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キーワード | 金属ポルフィリン錯体 / リビング重合 / 強磁性スピン相互作用 / 秩序構造 / ポリ(ジシラニレン)エチニレン / PZT薄膜 / 強誘電性液晶 / 液晶材料 |
研究概要 |
本研究では、新しい機能を示す材料の創製をめざし、新しい反応プロセスを設計し、以下に示すような研究成果を得た。 (1)金属ポルフィリン錯体を用いて、リビング重合を行う系において有機アルミニウム化合物との組合せにより、高速リビング重合を行うことに成功した。 (2)電子受容体と電子供与体との1:1電荷移動錯体を合成し、磁化率に相当するESRシグナル強度を調べたところ、純有機化合物のCT錯体において、初めて強磁性スピン相互作用が観測された。 (3)アニオンリビング重合によりセグメント鎖長を精密に制御したアミノ基を有するポリスチレンを合成し、カルボキシル基を有するポリマ-と混合したところ、相互作用により秩序構造を得ることに成功した。 (4)テトラシラオクタジインの開環重合により、ポリ(ジシラニレン)エチニレンの合成を検討し、熱重合反応により高収率かつ高分子量のポリマ-を得ることに成功した。 (5)PZT前駆体溶液を調製し、その薄膜から焼成条件を制御することにより、シリコン基板上に、均質で強誘電性を示す高配向性ペロブスカイトPZT薄膜を調製することに成功した。 (6)強誘電性液晶について、自発分極の大きさと分子構造の関係を分子軌道法から考察し、両者の間に定量的な関係があることを見いだした。実際に液晶材料を合成し、予想値と一致する自発分極を示す液晶の実現に成功した。
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