研究課題/領域番号 |
03206210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
渡辺 智正 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 生化学部, 室長 (10100174)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | マウス / DNA多型 / RFLP / 野生集団 / 自己免疫疾患遺伝子 / 染色体マッピング / バッククロス群 / 亜種間交配 |
研究概要 |
マウスは哺乳類の中で最も遺伝学的研究の進んだ動物であるが、実験用近交系マウスの起源は比較的小さな集団から出発したと推定されているので、変異遺伝子プ-ルはそれほど多くないと考えられている。そこで野生マウス集団から新たな変異遺伝子を検出する試みが重要な課題となってくる。とくに最近,遺伝子工学技術の進展により、制限酵素切断によるDNA多型(RFLP)およびミニサテライトDNAのPCR法による多型検出の報告が著しく増加している。実験用マウスと野生マウス集団とは遺伝的距離が大きく、両者間で容易にDNA多型が検出される。欧米ではスペイン産由来の野生マウスが用いられているが、私たちは日本産野生マウス由来の系統を用いている。それらのF_1の実験用マウスへのバッククロス群は、DNA多型を示す遺伝子を染色体マッピングする方法として最も優れた系となっている。これをinterspecific backーcrossと呼ぶ。私たちは、すでに異常リンパ球の増殖、血管炎、糸球体腎炎を自然発症する自己免疫疾患遺伝子Lprが、第19染色体上23番地にあるこを報告してきた。このLprと非常によく似た症状を引起こす遺伝子にgldと、Lpr^<cg>がある。gLdは、第1染色体上にマップされており、Lprと染色体上の位置が違うとともに、当然その疾患マウスとLprホモマウスとのF_1は正常である。ところが、Lpr^<cg>は染色体上の位置が未定であり、奇妙なことにLprホモマウスとのF_1およびgLdホモマウスへのF_1両者において異常リンパ球の増殖が認められる。そこで、Lpr^<cg>遺伝子の正確な位置を知るために染色体マッピングを行った。RFLPを示す標識遺伝子は、第1染色体46番地のEnー1、第19染色体8番地のLy44および29番地のTdtであった。この結果、Lpr^<cg>もLpr同様、第19染色体23番地にマップされ、両者は複対立遺伝子であることが確認された。
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