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新しい集団特異的遺伝子によるモンゴロイド集団の系統解析

研究課題

研究課題/領域番号 03209101
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

梅津 和夫  山形大学, 医学部, 助教授 (10091828)

研究分担者 湯浅 勲  鳥取大学, 医学部, 講師 (00093633)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードモンゴロイド / 標識遺伝子 / 血清タンパク型 / 高山族 / 人類遺伝学
研究概要

我々はこれまで血清タンパク型を分析することにより,モンゴロイド集団間の遺伝的関係を明らかにしてきた。本年度は台湾の高山族の9つの種族を分析し,これらの集団の遺伝的位置関係を検討した。
今回の調査において,高山族から3種類の新しい標識遺伝子が見いだされた。ORMI^※Tはヤミを除く8集団から14〜1.2%の頻度でみられた。IF^※B2はタイヤルからのみ2.5%の頻度で,またC3^※F07がツォウにおいて高率にみられた。日本人と比較して高頻度の値を示したものは、HP^※1,AHSG^※1,TF^※C1,GC^※1F,PI^※M1,IF^※A,ORMI^※1であった。なお日本人で高率を示すORMI^※2.1は極端に少なかった。奄美大島から石垣島にかけての西南諸島に高率に見られるAHSG^※5は高山族において全く検出されなかった。以上のことより,高山族と日本人を直接結びつけるデ-タは得られなかった。高山族は全体としてみれば、血清タンパク型からも南方モンゴロイド的要素が強いといえそうである。
高山族の今回得られた血清タンパク型のデ-タに基づき,近隣結合法によって分析したところ,各種族は遺伝的浮動の強い影響を受けてかなり分化が進んだ集団であるが,高山族としては一つのクラスタ-を形成していた。またタイ人,中国人,日本人とはかなりかけはなれた集団であることを示していたが,さらに近隣の集団のデ-タが加われば,他民族と高山族との位置関係がより一層明らかになるものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Fukuma,Y: "Genetic polymorphism of alpha-2-HS-glycoprotein:four new alleles and allele frequencies in Japanese." Hum.Hered.41. 89-92 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Ding.M: "Polymorphism of complement component I in Mongoloid populations:A new genetic vaniant IFA2." Hum.Hered.41. 201-208 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Umetsu.K: "Distribution of alpha-2-HS-glycoprotein types in four East Asian populations." J.Anthrop.Soc.Nippon. 99. 371-375 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yuasa.I: "Inter-alpha-trypsin inhibitor(ITI):a useful genetic system in paternity testing." Int.J.Leg.Med.104. 197-199 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 梅津 和夫: "血清蛋白型の地理的変異" モンゴロイド. 11. 16-18 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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