• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

融体凝固制御法による高Tc超伝導線材の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03210202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

増本 健  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20005854)

研究分担者 松崎 邦男  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (20181711)
木村 久道  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00161571)
井上 明久  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10108566)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1991年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード酸化物超伝導体 / 高温プレス / 半溶融加工 / 2212相
研究概要

本研究では,酸化物超伝導体を半溶融あるいは融点直下の温度域で加工することにより線材の作製を行い,組織を制御して,緻密で高度に配向した組織を得るための条件を確立し,J_cの改善を試みることを目的としている。
本年度は,Bi系の2212相を用いて,融点直下から溶融状態の温度である1143Kー1203Kでプレス加工を行い,組織と特性を明らかにし,配向組織を有する線材を得るための条件を調べた。プレスした試料は2212相と微細なSrーCaーCuーOおよびCuO相からなり,これらの第2相はプレス温度の上昇に伴い減少するが,プレス温度が1203Kになると溶融・凝固に伴う粗大なSrーCaーCuーO粒子が析出した。また,プレス面はどの温度でプレスした場合にもC軸配向した組織が得られ,その配向は0.95以上であった。しかしながら,走査電顕観察からは.1143Kでは表面のみ配向した組織を示し,内部では乱れた組織となっていた。一方,1173K以上では,表面および内部ともに配向した組織が得られることが分った。プレス材の密度は.プレス前では3.92Mg/m^3であるが,1143Kでのプレスにより6.20Mg/m^3に増加し,さらにプレス温度が上昇すると若干増加し,理論密度の98%が得られ,非常に緻密な組織を示した。零抵抗温度は,1143Kでは72Kであるが,プレス温度の上昇に伴い増大し,1173Kで85Kの最大値を示した後,さらにプレス温度が上昇すると減少した。70KでのJ_cは,零抵抗温度と同様な傾向を示し,1173Kで900Alcm^2の最も高い値が得られた。これは,1173Kでプレスした試料では.非常に緻密な組織を示すとともに,表面および内部とも配向し,第2相が最も少ないことり起因していると考えら,半溶融温度域での加工が組織と超伝導特性を改善するのに有効であることが分った。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Matsuzaki;S.Torii;A.Inoue;T.Masumoto: "Production of a superconducting BiーPbーSrーCaーCu oxide wire using a hot‐extrusion process" MATERIALS LETTERS. 10. 485-488 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] K.Matsuzaki;K.Shimizu;A.Inoue;T.Masumoto: "HighーT superconducting properties and structure of TlーBaーCーCu oxide wires produced through hotーextrusion" MATERIALS LETTERS. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi