研究分担者 |
佐々木 茂美 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30017305)
淡路 英夫 (財)フアインセラミツクスセンター, 主任研究員
板東 義雄 科学技術庁, 無機材質研究所, 主任研究官
横堀 寿光 東北大学, 工学部, 助教授 (00124636)
平井 敏雄 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50005865)
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研究概要 |
本年度の主要な研究成果は下記の通りである. (1)化学結合様式の異る種々のセラミツクス(窒化硅素,アルミナセラミツクス,炭化硅素)と高温脆性耐熱超合金IN100や高温延性耐熱合金,C_r‐M_o‐V鋼などを統一して比較材料強度学的研究により共通のconcept(概念)による高温クリ-プ寿命の簡便な評価法を提案し実証した。延性の相違など材料や組識による識別を可能とする項をexplicitに含んでいる点も特長の1である。本評価法は前年度までに提案した高温き裂成長速度の新しい特定パラメ-タを用いて導かれたもので,Monkman‐Grantの半実験式を特別の場合として含むものである.(横堀寿光グル-プ)(2)転位の動的射出により,巨視的応力分布をもつ切欠きないしき裂端に大きな局所応力を生起する模型を提案し,脆性・延性破壊遷移,脆性割れ制御に対する材料学的及びミクロとマクロの結合力学的基盤を与えた。(横堀寿光グル-プ).(3)アルミナセラミツクスについて室温にて粘弾性の存在することを見出した.(横堀寿光グル-プ).(4)アルテンサイト変態を利用したセラミックスの強靭化の試みをL_<n4>Al_2O_3系化合物についてしらべ,超弾性と靭性との関係,擬弾性効果を有するセラミツクス材開発への研究方向をしめした。(平井敏雄グル-プ).(5)共有結合性の高いSic,Aln,イオン共有結合性のSio_2ガラス,イオンー結合性のMgOなどについてき裂のTEM観察により,各々の相違を明確にした.(板東義雄グル-プ).(6)V形状砥石を用いてノッチを加工するSEVNB法,CN法を提案し,この方法により破壊靭性のばらつきを減小させた。(淡路英夫グル-プ)。(7)炭化硅素について最大気孔寸法と曲げ強度との関係を明確にした.(佐々木茂美グル-プ).(8)アルミナセラミツクスの室温での曲げ強度に及ぼす研削加工の影響を明かにした。(森要グル-プ)(9)生体内及び組識培養系における水酸アパタイト燒結体の破壊挙動を明かにした。(青木秀希グル-プ).
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