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種々の活性金属ろうによる室化珪素の接合性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 03213214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

野城 清  大阪大学, 溶接工学研究所, 助教授 (40029335)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード室化珪素 / 接合 / セラミックス / 濡れ性
研究概要

本研究においては,AgーCu合金を主成分とし,活性金属として,Tiのみを添加したもの,およびTiと同時にZr,Al,Mnを添加したものをろう材とし採用し,Si_3N_4とインコネル600との接合を行った。
接合性の評価に先立ち,最適Ti量を検討するため,濡れ性の測定を行い,添加するTi量は2%と決定した。このように決定した理由はTi量が多くなるにともない,Si_3N_4に対するろう材の濡れ性は大きく改善されたが,5%以上のTi量では溶融ろう材がSi_3N_4上を完全に濡らすため,接触角が25゚前後となる2%を選択した。
種々の条件で接合性の検討を行ったが,もっとも良好な接合性を示したろう材は71Agー27Cuー2Tiろうであったため,接合性の評価は主に71Agー27Cuー2Ti系について行い,一部比較のために,68Agー27Cuー2Tiー4Zr,36Agー40Cuー2Tiー20Al,24Agー49Cuー2Tiー25Mnの各々についても行った。
もっとも良好な接合性を示した71Agー27Cuー2Tiろうを用いた場合においても,常に良好な接合対が得られたのではなく,その接合性は,実験条件,特に接合温度,に大きく依存した。たとえば,71Agー27Cuー2Tiろうを用いても,1173K,1.8ksでは,ろう材が接合部から漏れ出して,接合は不可能であった。このろう材を用いても,接合温度を1103Kにすることにより,4点曲げ強度が200MPaに達する接合対が得られた。
また接合処理後の冷却条件も接合強度に大きく影響し,冷却速度が3K/s以上では冷却後すでに界面において,亀裂が観察された場合があったが,1K/s以下の冷却速度では,冷却時の熱応力が緩和され健全な接合対を得ることができた。
また活性金属としてTi以外のZr,Al,Mnを用いたろう材による接合性は本研究の条件下ではTi含有ろうに比べて満足できないものであった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.H.Chen,G.Z.Wang,K.Nog,M.Kamai,N.Sato,N.Iwamoto: "An Observation of the OverーFlow of AgーCuーTi Filler Metal on the Surface of NiーBase Alloy Inconel 600" J.Mat.Sci.Let.,. (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] J.H.Chen,G.Z.Wang,K.Nogi,M.Kamai,N.Iwamoto: "On the Metallargical Behavior in Brazing NiーBase Alloy Inconel 600 to Si_3N_4 with AgーCuーTi Filler Metal" J.Mat.Sci.,. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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