研究課題/領域番号 |
03215103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 嘉彦 京都大学, 工学部, 教授 (40026018)
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研究分担者 |
村橋 俊一 大阪大学, 工学部, 教授 (60029436)
金岡 祐一 北海道大学, 薬学部, 教授 (50001029)
岩澤 康裕 東京大学, 理学部, 教授 (40018015)
内本 喜一朗 京都大学, 工学部, 教授 (90025958)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
25,800千円 (直接経費: 25,800千円)
1991年度: 25,800千円 (直接経費: 25,800千円)
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キーワード | らせん状(2,3ーキノキサリン)オリゴマ- / 有機ランタナイド金属試薬 / ニオビウム・ダイマ-触媒 / イオンチャンネルの化学構造 / ルテニウム触媒による新規酸化反応 |
研究概要 |
1.光学活性ホスフィンを配位子とするキラルなメチルパラジウム(II)錯体を触媒として3,6ージーpートリルー1,2ージイソシアノベンゼンのオリゴメリゼ-ションを行い、5量体のペンタ(2,3ーキノキサリン)パラジウム(II)ホスフィンを単離し、これをHPLCによって2つの右巻き、左巻きディアステレオマ-に分離することに成功した。2.ノプロパノイルー1,3ーオキサチオンにアルキニルリチウムやマグネシウムを作用させる場合と相当するイッテルビウムを作用させる場合で配位錯体中間体が制御され、高立体選択的炭素ー炭素結合形成が達成された。3.シリカ表面上にNbダイマ-を設計して触媒作用を調べ、Nb原子1個の制御によって、脱水素から脱水触媒作用へと触媒特性が180'転換される初めての例が見出された。すなわち、原子1個を付加することにより、そのサイトが塩基性から酸性へと転換される。4.主体反応制御系であるイオンチャンネルの化学構造を明らかにするために光アフィニティ-ラベル法を検討した。光ラベル用新規ジアジリンの合成し、これを用いて抗ペプチド抗体によるイオンチャンネル上のリガンド結合部位の解析を行い、テトラドトキシン誘導体を用いてNa^+チャンネルを、またジヒドロピリジン誘導体を用いてCa^<2+>チャンネルの解析を行った。さらに、ウサギ骨格筋Ca^<2+>チャンネルや電気ウナギ発電器官Na^+肱チャンネルについて検討した結果にもとづいてイオンチャンネルをモデル化して示した。5.ルテニウム触媒を用いてチトクロムPー450型酸化反応の開発を検討し、過酢酸を用いるオレフィンのαーケト-ルへの変換反応を見出した。特に、ステロイド側鎖の官能基導入反応として極めて有用で、コルテゾンアセテ-トやアドリアマイシンアセテ-トの立体選択的合成法を示した。以上、有機金属錯体複合系や生体反応複合系を新規に構築し、それを利用して高選択的有機反応を開発した。
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