研究課題/領域番号 |
03215208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
細見 彰 筑波大学, 化学系, 教授 (00004440)
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研究分担者 |
北條 信 筑波大学, 化学系, 助手 (50229150)
鹿島 長次 筑波大学, 化学系, 助教授 (60015568)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 1、3・脱離反応 / アルキリデンアゾメチンイリド / イミノアゾメチンイリド / 1、3ー双極子反応剤 / 有機合成 / 高選択的合成 / 有機ケイ素化合物 / フッ化物イオン |
研究概要 |
本研究では、ケイ素が活性化状態である高配位化合物を与えることができるので、これを経由する他の方法では得難い不安定化学種の生成とその高選択的な合成化学への応用を目指した研究を行ない、興味ある成果を得た。 1.新規アルキリデンアゾメチンイリドの生成と反応 フッ素原子によるケイ素ー炭素結合の開裂反応を利用して、γ位に脱離基を有するβーヘテロ原子置換有機ケイ素化合物から非安定化1,3ー双極子試薬を得ることができることをすでに明らかにした。この方法論により未知の1,3ー双極子試薬であるアルキリデンアゾメチンイリド等価体として機能する有機ケイ素化合物であるNートリメチルシリルメチル置換ケテンS,Nーアセタ-ルを設計合成し、フッ化セシウム存在下活性アルケンと反応すると、他の方法では得難いαーアルキリデンピロリジン誘導体を1段階で与えることがわかった。また、カルボニル化合物やチオカルボニル化合物と反応すると、各々αーアルキリデンオキサゾリジンおよびαーアルキリデンチアゾリジン誘導体が得られた。 2.新規イミノアゾメチンイリド等価体の合成と反応 イミノアゾメチンイリド等価体として機能する有機ケイ素化合物であるNートリメチルシリルメチル置換イソチオウレアを設計合成し、イソチオウレアをフッ化セシウム存在下活性アルケンと反応すると、他の方法では得難いαーイミノピロリジン誘導体を1段階で与えた。また、同条件下、カルボニル化合物やチオカルボニル化合物と反応すると、各々αーイミノオキサゾリジン、およびαーイミノチアゾリジン誘導体が得られた。
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