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環状ポリケチドラクトンにおける反応設計に基づくマクロリド抗生物質の立体選括的合成

研究課題

研究課題/領域番号 03215230
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

竜田 邦明  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40051627)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードポリケチド / 生合成 / マクロリド抗生物質 / オレアレドマイシン / グリコシル化 / αーグリコシド / 2,6ーアンヒドロー2ーチオ糖 / グリコシルドナ-
研究概要

マクロリド抗生物質〔本研究の対象物質はオレアンドマイシン(1)〕は,ポリケチドを経て生合成されていることが知られているが,いかなる種類のポリケチドがいかにしてマクロリドに導かれるか,また,いかなる形で糖部分が導入されるかは明らかではない。本年度は,糖部分を舟型構造に固定したグリコシル化を検討し,2,6ージデオキシーαーグリコシドの新規合成法を開発し,1の合成に応用した。一方,Cー13位にのみCーメチル基をもつ単純なポリケチドラクトンを合成した後,ハイドライド還元を行ない,その生成物の立体構造を決定し,1のそれとの比較を行った。すなわち,まず,グリコシルドナ-として,フッ化2,6ーアンヒドロー2ーチオ糖などを選び,活性化剤の存在下,各種アルコ-ルとの反応を行った所,いずれも高収率で相当するαーグリコシド体が得られた。そこで,1の構成糖であるオレアンドロ-スに相当する2,6ーアンヒドロー2ーチオ糖を用い,1のアグリコン誘導体とのグリコシル化を行った。その結果,好収率で目的のαーグリコシド体が得られ,最終的に還元的脱硫を経て1に導かれた。グリコシルドナ-の舟型配座の重要性も示唆された。一方,Cー13位にのみCーメチル基をもつ単純化されたポリケチドラクトンを連続三環式5ー6ー7員環物質のオゾン酸化により高収率で合成した。これはX線結晶解析により,エノ-ル体として存在することが認められた。つぎに,このNaBH_4還元を行い,得られたテトラオ-ル混合物から,主生成物の一つを結晶として単離した。X線結晶解析により主体構造が明らかになったが,それは天然のオレアンドマイシン(1)から導かれるアグリコン部分(2)の構造と比較するとCー3,5,9および11位のすべての水酸基の立体配置が逆であることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kuniaki TATSUTA: "The Use of 2,6ーAnhydroー2ーthio Sugar for a Highly Stereocootrolled Glycosylation:A Novel Strategy for Synthesis of 2,6ーDideoxyーαーGlycosides." Tetrahedron Letters. 31. 3339-3342 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kuniaki TATSUTA: "The Use of 2,6ーAnhydroー2ーthio Glycopyranosyl Fluoride for a Highly αーStereoselective Glycosylation." Tetrahedron Letters. 31. 6361-6362 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kuniaki TATSUTA: "Application of Efficient Glycosylation of 2,6ーAnhydroー2ーthio Sugar to the Total Syntmesis of Erythromycin A." Tetrahedro Letters. 32. 6155-6158 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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